なぜ地方銀行の店舗にギャラリー、自習室、バルが作られたのか?

 

山口銀行ではスペインバル併設店舗があるそうです。周辺は過疎化が進んで、飲食店も少ないことから、人が集まる飲食店を併設したとのこと。2階には地域の会合に使えるスペースを設けたので、銀行以外の用事で支店を訪れる地元客が大幅に増え、「これまで接点が乏しかった人とも関係を持ちやすくなった」とのことです。

ギャラリー、図書館に、バルと、どれも一見、銀行とはまったく関係のなさそうなことばかりです。しかし、どれも店舗に来てもらうには、地域の人たちに何を提供すればいいのか?を考えた上での取り組みですよね。どうしても、業績が落ちてくると「キャンペーンをやろう」とか「特別金利を用意しよう」と、小手先の施策に走りがちです。

もともと、地方銀行は「地域に密着して、活性化していく」ための銀行でした。その原点に戻ってみると、「地域の人が欲しているのは何か?」をしっかりと考えた上での取り組みですよね。

銀行に限らず、お客様がジリ貧になることはどの業界でもありうることですその際に、焦って値引きやキャンペーンをする前に、もう一度自社が何のために仕事をしているのか?を見つめ直してみると、このようなアイディアが生まれてくるのです。

image by: shuttersyock

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