テーマパーク「ハウステンボス」(長崎県佐世保市)が新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、従業員として働く派遣社員数十人との契約を3月中旬に打ち切っていたことが2日、分かった。企業の都合で契約を途中で打ち切る「派遣切り」は約40人の派遣社員のうち半数以上になるという。
ハウステンボスが数十人を一斉に派遣切り
「ハウステンボス」は新型コロナウイルスの感染拡大を受け、2月末から先月15日までの2週間余りにわたって休園し、それ以降は利用できる施設を屋外のアトラクションなどに限定して営業している。
しかし、屋内施設などでの業務が減少したため、派遣会社に対し契約の打ち切りを同日通知したという。
これに対し会社は「新型コロナウイルスの影響で業務が減り、本意ではないが打ち切らざるをえなかった」と説明。やむを得ず契約を早期に解消したとしている。
NHKによると、契約を打ち切られた男性は派遣会社から電話で「きょうで契約終了だ」と伝えられ、住んでいる寮も先月いっぱいで退去するよう求められたと伝えている。
ハウステンボスの担当者は、「現在、派遣会社側と補償について協議している」と説明。今後他の業界でも派遣切りが広がっていくのではないかと、不安が広がっている。
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