自宅待機の今こそ、販売員が頭の中で実践すべき「仮説立て」とは

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新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため営業を自粛する店舗が増えている今、店頭に立てず歯がゆい思いをしている販売員の方も多いと言います。しかし、そんな時こそ普段の接客について考えることができるタイミングだとするのは、接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。坂本さんは無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』で今回、接客力向上のため自身も実践しているという「逆説的検討術」を紹介しています。

逆説的検討術

販売員も自宅待機が増えている中、会社からのトレーニングを行なっている方も多いと聞きます。私の友人のハイブランド販売員も、今は自宅で会社から出されたトレーニングに没頭していると言っていました。店頭に出勤することもままならない今は、そうした動きも増えていますね。

さて、そんな状態の時というのは、色々と接客について考えることができるタイミングでもあります。どんな仕事でもそうですが、接客のレベルを上げるためには、仮説立てて、実際にやってみるという2段階の要素が必要です。

「実際にやってみる」というのは、普段の接客現場でよくやっている人が(無意識的にも)多いのですが、案外、「仮説立て」という部分ができていない人が多いものです。普段の仕事の中で、考える余裕もなく日々が過ぎていくからでしょう。そういう人ほど、今のような時間にしっかり仮説を立てておき、いざ店頭に出れるようになったら、実践をしてレベルアップを図ることができるのではないでしょうか。

さて、そんな仮説立てについてですが、私はよく、「逆説的検討術」を使います。まぁ適当に言葉にしただけですが、要は、今、正解だと思っていることを逆説的に検討してみるということです。そして実際にやってみることで、本当に正解だったのか、それとも、まだ変化できる余地があるのかを考える材料にしています。

例えば、接客では笑顔でいることが良いとされています。これは誰に聞いても、ほとんどの人がそうだと言うでしょう。これを逆説的に検討してみると、「笑顔でいない方が良いのではないか?」という仮説が立てられます。当たり前とされていることを、あえて逆説で考えてみるわけです。

実際に私は、これを販売員時代に仮設立てて店頭でやってみました。あえて笑顔ではない方が、売上が上がるかもしれないという仮説です。結果は、笑顔でいる時の方が、何倍も売り上げが良かったということで、結局笑顔でいる方が良いという確認ができたのですね。

当たり前っぽく聞こえるかもしれませんが、実際に両方をちゃんと試してみて、結果を測った人なんてほとんどいません。だから私は自信を持って、笑顔でいることの重要性が説けるわけです。

これはあくまでも確認のための話ですが、逆説が正説になることもあります。自分では、「当たり前」「これが正解」だと思っていたようなことが、いざ逆説でやってみると、「あれ?こっちの方が良いんじゃない?」と感じることって、結構あるのです。そうしたきっかけを作るためにも、逆説的検討術を使ってみるというのは面白いと思っています。

ぜひ、普段の接客で正解だと思うことを、逆説で検討してみてください。何か面白い発見があるかもしれませんよ。

今日の質問です。

  • あなたが普段やっている接客の中で、「これが絶対に正解だ」と思うものにはどんなことがありますか?
  • それを逆説で仮説立てると、どんな接客の仕方になりますか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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