新型コロナウイルスの感染拡大防止のため発令された緊急事態宣言を受け、多くの企業がテレワーク導入に踏み切りましたが、「慣れない環境で集中できない」という声も多く上がっています。生活の場でもある自宅で仕事をこなすためには、どのような方策を取ればいいのでしょうか。今回の無料メルマガ『システマティックな「ま、いっか」家事術』で著者の真井花さんが、そのヒントを提示しています。
仕切る
さて、本日は集中する環境のお話。
- 在宅勤務で集中できない
という悩みです。なにせ家庭は生活の場。しーんとしているわけじゃないですから。
集中力を削ぐのは
- 雑音が聞こえる
- モノが動くのが見える
からです。家庭の部屋を見回してみれば、溢れていますよね。
それでも、動くモノを視界から排除するのは、カベに机を向けたりすれば、…まあ、多少はなんとかなるでしょう。でも、雑音、つまり生活音は難しい。子どもの声やドアの開け閉め、玄関チャイムなどなど。完全に消す、というか聞こえないようにするのはかなり難しいと思います。
そこで、次善の策として
- この時間だけ、この場所だけは
集中できるような環境を整えるようにしてみたらどうでしょうか。仕事に集中したいなら、なんとかして
- 時間的空間的に境界を設ける
必要があるんだと思うんです。
一番いいのは
- 専用の仕事部屋を持つ
ことでしょう。これだと、会社のデスクが自宅内に引っ越してきたようなモンですからね。空間的な仕切りは申し分ないし、時間的な仕切りも取りやすい。ていうか、通勤時間分むしろはかどるはずですよね。これで仕事がはかどらないんだとしたら、それは
- 本人のモンダイ
でしょう( ̄∇ ̄)
ま、今回の新型コロナウィルスでいきなり専用部屋を用意できる人は、そんなにいないでしょうから、なるべくこれに近づけるようにしてみましょう。
悪くないのは、リビングなどの
- コーナーを仕切って仕事空間にする
ことです。パーテーションで区切ってもいいですし、テントみたいなものを設置するものいいと思います。できるだけ机は壁側に向けて視界にモノが入らないようにしましょう。
その上で
- ●時から●時まで
は、できるだけ静かに過ごすよう家族にお願いするんです。
- テレビも
- ゲームも
- 話しかけるのも
- 宅配の応対も
全部ナシ。これなら、そこそこ集中できるんじゃないでしょうか。
…と、ここまで書いてきていうのもナンなんですけど、このくらいまでやっても、家庭内は集中を乱すものに溢れています。
- 仕事を決してジャマしてはいけないという家族の協力
- その時間内になんとか仕上げる努力
は、必須です。まあ、平たく言っていきなり在宅勤務が始まったので、なにも準備出来ていない家庭が大半なんですよ。だから仕事をする環境さえ整えられないんです。つまり、手探りでやらなきゃならないわけで、完璧な状態は誰にも望めないんです。
音とモノを締め出して仕事に集中できる空間と時間を。なんとかせざるをえませんよ。
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