NY州の抗体検査で14%が陽性。試算上は270万人が既に感染か?

2020.04.24
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by 編集部サトシュウ
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米ニューヨーク州のクオモ知事は23日の会見で、新型コロナウイルスの抗体検査を無作為に抽出した大人3000人に実施したところ、およそ14%に抗体が確認されたと発表した。州人口をもとに試算すると、これまでに約270万人が新型コロナに感染した計算になり、実際報告されている感染者よりもはるかに多くなる。

ニューヨーク州で試算上270万人が感染という衝撃

全米で感染拡大が最も深刻なニューヨーク州では、州全体でどれだけの人が感染し抗体を持っているかを調べるため、今月20日から抗体検査を始めている。対象となったのは、外出したことのある住民から無作為に抽出した大人3000人。

その結果、抗体ができていたのは州全体では13.9%、ニューヨーク市に限ると21%だったという。ニューヨーク州の人口は1950万人、ニューヨーク市の人口は840万人のため、これを計算すると、州全体で約270万人、市では約180万人がウイルスを持っていることになる。

23日時点でニューヨーク州の感染者は26万3460人のため、約270万人という数字は公式統計の数倍に上る。一方、この推定感染者数(270万人)を州の死亡者集計(約1万5500人)で割って算出した推定死亡率は0.5%。これは一部の専門家が懸念していたよりも低い水準となる。

ただクオモ知事は「検査は暫定的で限定的だ」としていて、実態の把握には検査の拡充が必要だと述べている。また、検査は買い物で外出していた人を対象に行ったため、家から全く出ない人よりは抗体を持っている可能性が高いとの見方も示した。

WHO(世界保健機関)は抗体検査の技術は十分に検証されておらず、抗体自体に関しても不明な点が多いという認識を示しているほか、専門家からは検査の詳細がわからず、今回のおよそ14%という割合はこれまでの研究結果に比べて高すぎるという意見が出ている。

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