大掃除と言えば年末に一気呵成に片付けるものと考えがちですが、近年は「梅雨時期に手を付けたほうがいい箇所もある」という情報も耳にするようになってきましたよね。中でもガラス掃除はこの時期オススメなのだとか。今回の無料メルマガ『アリエナイ科学メルマ』では現役科学者のくられさんが、そんなシーンに欠かせない洗剤として使える「あるもの」を紹介しています。
ワイパー洗浄液がお掃除にオススメな理由
普段から何気なく困る洗剤にガラス用洗剤があります。
特に大掃除の時に出番のある洗剤といえば、ガラス用洗剤ではないでしょうか?
それ程高いものでもないので、市販品をそのまま使ってもよいのですが、実は、このガラス用洗剤、車のワイパーに使うウォッシャー液を3倍~5倍希釈したようなものです。
なので、ホームセンターでウォッシャー液を買ってきて薄めて使うことで、代用することも可能です。また、10~15倍希釈すれば眼鏡用洗剤としても使えます。ただし、薄めにしないとコーティングを痛めるので注意。
ウォッシャー液は車のフロントガラスについた虫の死骸などの有機汚れを強力に落として、なおかつガラス面に泡を残しにくいという特性があります。
これは家のガラス掃除にもそのまま応用できるわけです。汚れが少ない場合は適当に数倍に薄めたモノをスプレーしてキッチンペーパーなどでふきとるだけで驚きのピカピカになります。
しかも窓ガラス用スプレーは2~300円しますが、ウォッシャー液は1リットル以上の濃い原液で2~300円、そのコスパは段違いです(笑)。
ガラス掃除はとにかく洗剤をいっぱい付けるのがコツで、泡で汚れを浮かしてそれを拭き取るという感じで使います。
100円均一には窓用ワイパーといったものも売られているので、そういったものを駆使して掃除することで綺麗になります。またガラス面やツルツルした洗面台などもこの洗剤を使って汚れを浮かせて落としやすいことが多く、洗面台の歯磨きしぶきが飛び散ったものから、黒ずみまでけっこう落ちます。
スチームクリーナーとも相性がよく、10倍希釈したものをスチームクリーナーに入れて噴射すると、台所の焦げ付き汚れなどが恐ろしくよく落ちます。使い終わった後は水でスチームクリーニングして、中の洗剤が残らないようにしておくと安心です。
家の外側の窓ガラスはワイパーが手が届かないといったこともあると思うので、そういう場合は高圧洗浄機(ケルヒャー等)を使えば手間無くピカピカにすることができます。このケルヒャー的なやつに洗剤を途中から入れるパーツが売られていますが、そこでもウインドウォッシャー液を原液入れて使うとコスパよく車も、雨戸もいろいろな場所をバッチリきれいにすることが出来ます。
高圧洗浄機は、ホームセンターで購入できる他、レンタルしているサービスも多い(1日に1,000円~2,000円程度)のでそういったものを利用すれば、普段使わず倉庫の邪魔者と化さずに済みます。
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