デキる男はやっている。成功者たちの「シナリオ書き換え力」とは

 

「自己啓発力」は日本のみなさん、すでにお持ちだと思われます。なので、ここはあえて一回くらい「自己破壊」を覚悟して、打って出てみることを提案してみます。そこで、本当に「破壊」されて、そして、「自己再生」できたら、それこそが、今回のテーマの「シナリオ書き換え力」だと思ってください。

もちろん、あえて破滅への道に進む必要はありません(笑)。でも合理的、利便的、効率的な、「自己啓発」だけでは、結局、マイナーチェンジしかできないよ、ということです。多少のリスクを持って「挑戦したかったものに、挑戦してみよう」、ということです。それがすなわち「行動」です。でも、失敗しても大丈夫なんです(もちろん程度にもよるけれど)。

なぜなら、「なんだかんだ色々ピンチはあるけれど、結局、なんとかなるだろう力(りょく)」は、経験値からでしか身につかないからです。それはすなわち、エラーの絶対数です。一定数の失敗してきた経験です。エラーを何度もしても、今、なんとかやってはいる。失敗をいっぱいしてきたけど、結局、また立ち直ってる、という経験が多いほど、人生のシナリオを書き換える際の力になります。エラーをするのは、挑戦するしかありません。挑戦しないとエラーできない。エラーの絶対数を増やせない。

しかも今の日本の資本主義社会の中では、おそらく20代や30代の時のエラーの方が、被害は少なくて済む。一概には言えませんが、確率的には40代、50代、で家庭を持って、子供がいて、社会的に立場のあるポジションに就いてからの失敗の方が、一般的にはダメージは大きいはずです。

ということは、世代的に責任あるポジションじゃない時にエラーした方が、コスパはいいはずです(出た!コスパ・笑)。「若いうちに、失敗を経験しようよ!」ってなんだか、人生相談セミナーの講師みたいなことを言ってますが、これまで説明したロジックを元にすると、ただの精神論で言っているわけではなく、ロジック的に言っていることはわかってもらえると思います。

で、挑戦する、ということは。「行動する」ということなんです。わかっていただけましたでしょうか。前置き、長すぎる(笑)?

も一回、簡単に整理します。

世の中の成功者には二通りしかいない。ひとつは「シナリオ通りに人生を歩む人」。ひとつは「シナリオを書き換える力を持っている人」。凡人の僕たちは、後者を参考にした方がいい。シナリオを書き換えるには、長期的にポジティブでなくてはいけない。長期的にポジティブになるには「失敗しても、結果なんとかした」という自らの経験が多ければ多いほどいい。その力はエラーの数に比例する。どうせ、一定数のエラー数が必要であれば、若い世代でした方が効率がいい。そのためには、挑戦し続けるしかない。それはつまり「行動」し続けなきゃいけない……ということです。

「あえて失敗の数を増やすっておかしくないですか?」と言われるかもしれません。違います。あえて失敗の数を増やさなくてもいい。成功した方がいい。おめでとう。それはつまり前者「シナリオのまま人生を運べている」ということです。

人生、そう甘くない中で、圧倒的な努力と、圧倒的な才能と、圧倒的な意志力をあなたはすでに持っている。そのまま突き進んだ方がいい。あえて失敗なんてもちろんする必要はない。100%成功するつもりで挑戦して、それでもダメだったものを「失敗」と言います。最初から失敗数を増やすつもりの行動は「挑戦」とは言いません。やめてくれよ(笑)、きもちわるい、そんなの。「自分探しのための旅」みたいでそれは意味がない、と思います。

つまり、どちらのタイプだとしても、「シナリオ通り力(りょく)タイプ」だとしても「シナリオ書き換え力(りょく)タイプ」だとしても、行動しないと始まらないし、行動しないと損だということになります。

そう。行動した方が「得」なんです。成功したら、成功する。失敗したら、将来、大切なタイミングで、成功に向けて軌道修正する時に、その失敗が役に立つ。ということは、コストパフォーマンス的に、「行動しといた方が得なんだよ」ってことなんです。

これだけ長々と書きましたが、このロジックの流れを理解する必要はないと思います(笑)。ただ、単純に根性論だけで、バカみたいに「行動!行動!」って言ってるわけではない、ということだけをメルマガ読者の皆様にはわかってもらいたかった(笑)。

そして、ここからは余談なのですが。今回、説明したこのロジックに基づいて言うならば。よく日本の若い世代のビジネスマンに見る「効率だけ優先してエラーを極端に避けたがる」層も、よく日本の年配のビジネスマンに見る「精神論・ガッツ論に頼りたがる職人気質な」層も、両方ナンセンスだということが、理解してもらえると思います。両方、不十分。どっちもダサい。

前者は、神に選ばれた才能があればいいけれど、ここぞと言う時にシナリオを書き換えルことができない。後者は、ひとつの武器を絶対的依存し過ぎて、あまりに自己完結。自分が通った道以外を認めないのなら、シナリオ通りに行く天才まで批判するし、自分が書いたシナリオだけを押し付けようとします。それだけしか知らないから。

数年前、日本のとても有名な見識者が「寿司職人になるのに、3年とかの皿洗いの修行期間は意味がない」と発言して話題になりました。確かに、美味しいお寿司と皿洗いに明確なつながりを僕も感じません。なので、100%、僕はその意見に賛成です。ただ、注意が必要なのは、彼のフォロワーに、その真意が伝わっているかどうか、です。言葉ヅラだけをフォローしてたら、非常に危険です。

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