あー、腹が立つ。アンチコメントを書き込まれたらどうするべきか

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SNSなどで気軽に情報発信が可能となった昨今、心無いアンチコメントに襲われ心に深い傷を負ってしまうといったケースをよく耳にします。そんな状況から身を守る方法、ないものでしょうか。今回の無料メルマガ『毎朝1分! 天才のヒント』では著者の倉橋竜哉さんが、自身が救われたという「先輩から受けたアドバイス」を紹介しています。

コメントされたこと

しらすのアヒージョにハマった倉橋竜哉です^^;

「1日に100回は思い出して腹が立つ」と言っていたのは、飲食店を経営している友人でして、3年前、彼はこだわりの食材を使った洋風居酒屋いわゆるバルを開業しまして、看板メニューのラムチョップグリルをはじめ、独特なアヒージョやサラダなどが好評で、週末には予約をしないと入れないほどの人気店になりました。

「お店が順調そうで何よりだねー」みたいな話をしていたのですが、困っていることがあるとのことで、話を聞いてみると、お店のレビューサイト…GoogleMapとか食べログとかに、悪評を書く人がいて困っているとのこと。

どれどれ、と思って手元のスマホで覗いてみると、確かにネガティブなコメントがありますが、それほど多いようには思えません。割合で言えば10件に1件ほどで、他のお店でもよく見かける感じの内容であります。残りの10件に9件は、ほとんど好意的なコメントであります。

でも、お店のオーナーでもあり店長でもある彼にしてみると、好意的な9割のコメントよりも、ネガティブな1割のコメントが気になるようで、明らかにお店側のミスや至らない点は反省するし改善もしていくけれど、常識的な範疇で「そんなこと期待されても…」というようなことで悪評を書かれると、「1日に100回は思い出して腹が立つ!!」と言っていました。

部外者から見れば「気にしすぎだよ」とか「スルーすればいいじゃん」と思うわけですが、当事者からすれば、たとえ10件に1件、いや100件に1件でも、ネガティブなコメントがあると、他の大多数の好意的なコメントよりも意識がとられ、そして怒りを感じたり、精神力をザラザラと削られたりするわけです。

そんな彼に、ちょっとしたアドバイスをしまして、まず彼に目標としている同業者のお店を聞きました。開業前に偵察に行ったお店、今もベンチマークにしているお店を5軒ほど聞いて、そのお店のレビューを一緒に見てみました。彼のお店の数倍、十数倍の件数のコメントがついています。そして、彼の店と同様に、あるいはそれ以上の割合でネガティブなコメントが付いています。私はそれらのお店に行ったことはありませんが、どう見ても理不尽な悪評もあります。

しばらくそうやって、彼が目標としているお店のネガティブなコメントを見てもらいました。その日は、そのままお開きになったのですが、後日、彼からメッセージが届きまして、「1日に100回は思い出して腹が立っていたのが今は1日に5回ぐらいに減った」と書いてありました(笑)。

100%吹っ切れたわけではないけれど、自分の先を行っている人たちが、自分以上にネガティブなコメントを受けているのを知って、かなり気がラクになって、気にしづらくなったと。

…実はこの方法、私自身がアドバイスを受けた方法でして、講師業をはじめた時に、同じようなことを先輩講師に相談したところ、「オレのアンケートを見るか?」と言われて、その先輩の講座を受けた人たちの受講後アンケートを見せてもらったことがあります。

今となっては当たり前だと思えますが、やはり100%好意的な反応ではなく、一定数のネガティブなコメントがあることに驚きました。的を射た指摘もあれば、そうじゃないのもあったりします。ああ…この先輩でも、ネガティブなコメントを受けることがあるのだな、と知って、ものすごくラクになったことがありました。

ネットが発達して、ここ数年であらゆるものが評価の対象になりました。だれでも気軽に評価をして、コメントを残したりすることができるようになりました。今、その是非が問われていて、特にアンチと呼ばれる人の言葉の暴力が、時に人の命を奪うのではないかとも言われています。

評価する側として、言葉の危険性を心に留めておくことは、それはそれで大切ですが、評価される側として、どれだけネットのモラルが向上しても、よっぽどの検閲が行われない限り理不尽なネガティブフィードバックが絶えることは残念ながらありえないでしょう。

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