営業以外の部門の「やること計画」
では、「担当者別計画」はどうでしょう。担当者それぞれの「やること計画」は、先の「商品計画」「顧客計画」の作成時に立てられました。それを合わせれば、「担当者計画」は出来てしまいます。
ただし、部門の管理職は別の意味での「担当者別計画」を立てると良いです。つまり、各担当者の活動をフォローするために、担当者別の「やること計画」を立てます。例えば、
- 担当者Cとの同行を増やして、営業力をアップする(毎月1回)
- 担当者Dとの定期打ち合わせでモチベーションを上げる(毎週1回)
- 担当者Eにはレポート提出でマーケティング力をつける(隔月1回)
といった計画です。
また、企業には営業以外の部門があります。例えば、仕入れ管理部門、マーケティング部門、物流部門ですね。これらの部門の活動は、会社の業績に直接関係してきますので、営業部門と同じように「やること計画」が大切です。
では、経理や人事といった間接部門はどうでしょう。実は、間接部門も「やること計画」は必要です。例えば、
- 無駄な経費を削減する
- 売掛金の回収率を高める
- 労働時間を効率化をする
- 人事評価制度の見直しをする
- 教育研修を充実させる
といった目標があるとします。それぞれ、時期や数値を決めれば、やることが決まります。ですから、「やること計画」は全社で立てられるのです。この計画をうまく進めていくことで、会社の業績は良くなっていくことでしょう。
いかがでしょうか。簡単に「やること計画」の作り方を紹介しましたが、「やること」は一人で考えるのではなく、メンバーで話し合って決めていくと良いです。また、今回は販売会社の例を考えましたが、スポーツショップも同じことです。あなたのお店も、商品カテゴリー別、ブランド別、担当者別に月別の売上・粗利・仕入計画が立てられています。一度、それぞれの計画について「やること計画」を立ててみましょう。それも、コロナの状況を考えながら。
■今日のツボ■
- 「やること計画」を立てると、やることが明確になる
- 誰が、いつまでに、どれくらい、どんな方法でやるかを計画する
- 直接部門だけでなく間接部門も「やること計画」は必要
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