新型コロナに喘ぐ人々に伝えたい、「やること計画」の作り方

 

営業以外の部門の「やること計画」

では、「担当者別計画」はどうでしょう。担当者それぞれの「やること計画」は、先の「商品計画」「顧客計画」の作成時に立てられました。それを合わせれば、「担当者計画」は出来てしまいます。

ただし、部門の管理職は別の意味での「担当者別計画」を立てると良いです。つまり、各担当者の活動をフォローするために、担当者別の「やること計画」を立てます。例えば、

  • 担当者Cとの同行を増やして、営業力をアップする(毎月1回)
  • 担当者Dとの定期打ち合わせでモチベーションを上げる(毎週1回)
  • 担当者Eにはレポート提出でマーケティング力をつける(隔月1回)

といった計画です。

また、企業には営業以外の部門があります。例えば、仕入れ管理部門、マーケティング部門、物流部門ですね。これらの部門の活動は、会社の業績に直接関係してきますので、営業部門と同じように「やること計画」が大切です。

では、経理や人事といった間接部門はどうでしょう。実は、間接部門も「やること計画」は必要です。例えば、

  • 無駄な経費を削減する
  • 売掛金の回収率を高める
  • 労働時間を効率化をする
  • 人事評価制度の見直しをする
  • 教育研修を充実させる

といった目標があるとします。それぞれ、時期や数値を決めれば、やることが決まります。ですから、「やること計画」は全社で立てられるのです。この計画をうまく進めていくことで、会社の業績は良くなっていくことでしょう。

いかがでしょうか。簡単に「やること計画」の作り方を紹介しましたが、「やること」は一人で考えるのではなく、メンバーで話し合って決めていくと良いです。また、今回は販売会社の例を考えましたが、スポーツショップも同じことです。あなたのお店も、商品カテゴリー別、ブランド別、担当者別に月別の売上・粗利・仕入計画が立てられています。一度、それぞれの計画について「やること計画」を立ててみましょう。それも、コロナの状況を考えながら。

■今日のツボ■

  • 「やること計画」を立てると、やることが明確になる
  • 誰が、いつまでに、どれくらい、どんな方法でやるかを計画する
  • 直接部門だけでなく間接部門も「やること計画」は必要

image by: Shutterstock.com

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ワン・トゥー・ワンコンサルティング代表。スポーツ用品業界での経験と知識を生かし、業界に特化したコンサルティング活動を続ける。
スポーツ用品業界在籍33年の経営コンサルタントが、スポーツショップの業績向上法について熱く語ります。スポーツショップのために書かれた、日本初のメルマガです。ここには、あなたのお店がかかえている問題を解決するヒントがいっぱいです。

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【著者】 梅本泰則 【発行周期】 週刊

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