昭和を駆け抜けた日本一の営業マン「パチンコ玉のヤス」が教えてくれたこと

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「営業で悩む人を無くす!」という目標を掲げ、営業実務コンサルタントとして活躍中の島田基延さんですが、新人時代は思い悩むことも数多くあったと言います。そんな島田さんが「大きなヒントとなった」と振り返るのが、とある営業先で耳にした「パチンコ玉のヤス」という伝説の営業マンの話題。島田さんは無料メルマガ『売れる営業マンの常識は売れない営業マンの非常識!』で今回、そのエピソードを紹介しています。

「切り返しのマサ」そして「パチンコ玉のヤス」

今考えると、ドラマの中に出てくるような話です。たまたま、飛び込んだ先の社長の言葉に、私の営業に関して、多大な影響を与えるヒントがあったわけです。人生というのは、小説よりも奇なりと言いますが、本当に面白いものですね…。

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話は少し変わりますが、人間の「脳」に関しての話なんですが、何かを求めるというか、必死で活動をしていると、いろんなヒントを集めるようにできています。たぶん、私と同じ経験をしても、とにかく売れるために必死になっていなければ、この社長の言葉は、右から左に消えて終わっていたでしょう。たまたま、私が必死に「売るため」に行動していたから、脳が、ここにヒントがあるって、教えてくれて、その後の営業活動の役に立ったわけです。斎藤一人さんに言うと、私の脳が、この社長を引き寄せた!脳が、引き寄せてその話を私にさせたんだ。ということになりそうです。

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話を戻します。営業を始めて2ヵ月目にこの社長に会いました。飛び込んだら、「チョットいいか?」と言って、私を下にある喫茶店に連れて行きました。「うちの社員にならないか?」とイキナリ勧誘されました。まあ、入社2カ月で辞めるつもりもなく、断りました。

すると、営業に関していろいろ話し始めました。町内会がどうのと言っていたように記憶していますが、あまり覚えていません。記憶に残っているのが、日本一の営業マンの話です。

「切り返しのマサ、知ってるか?」って、知るか!って思いましたが、この人は、お客さんが何をどう言っても切り返して、理論武装して気が付くと、契約しか残らないようなトーク達者な営業マンらしいです。「島田君はこのタイプじゃないな」って、余計なお世話!だ!!

「パチンコ玉のヤス、知ってるか?」って、まあ、知らないでしょう、そんなに有名なのか?って、感じですが、この話に、私の脳は反応したわけです。

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朝出る時に、パチンコ玉を5個だか6個だか右のポッケに入れて出て、1回完プレしたら、左に1個玉を移動する。「完プレ」とは、やるやらない抜きで、アプローチから料金提示してクロージングまで行くことを言います。

そして、全部のパチンコ玉が左に移動したら帰るそうです。午前中だろうが、関係ないそうです。逆に、夜遅くなっても、1個でも残っていたら、回り続けたそうです。

この話が、私の脳に大きく響きました!

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どういうことなの?って言うと、私は、飛び込み営業を毎日、毎日、100件200件と件数を重ねていましたが、「何をすればいいのか?」が不明確だったんです。どうすれば、契約って取れるのか?それが、この話で、明確になりました。訪問件数ではなく、決裁者に対する完プレ数なんです!これは、凄くヒントになりました。「これだぁ~!」って感じです。

それからは、単に訪問件数ではなく、対象物件が付いているところで、決裁者をどうやって捕まえるのか?それを考えて回るように変わったんです。営業の大切なヒントを得ることが出来ました。

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島田安浩(営業コンサルタント)この著者の記事一覧

最初売れない営業マンだった私が、売れるようになり、日本でトップセールスに登りつめ、経営者として株式公開した。その営業ノウハウを、売れる営業の常識と売れない営業の非常識と言う観点で分かり易くまとめた。

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【著者】 島田安浩(営業コンサルタント) 【発行周期】 週刊

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