「社員に頑張ってほしいから給料を上げる」社長が裏切られるワケ

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「給料が上がらないからモチベーションも上がらない」このように考える人は多いのではないでしょうか?もちろん間違えではありませんが、もしかするとこれだけではどこかでつまずいてしまうかもしれません。今回の無料メルマガ『飲食店経営塾』では飲食店コンサルタントの中西敏弘さんが、働く目的をお金ではなく、成長にフォーカスさせて、モチベーションをコントロールしている会社を紹介しています。

働く目的を「お金」ではなく、「個の生き方(成長)」に

「お金が人のモチベーションを向上させる???」

僕も数年前はこれだけが、人が頑張れる一番の源泉だと思っていました。そのため、コンサルティングにおいても、「頑張れば給与があがる」システムを作り上げていました。

しかし、実際には評価は人がするものですから、評価が上がらなければ給与が上がらないという現実もありますし、また、売上実績など成果によって評価が決まる制度では、「自分のこと」だけを考える人が増えるといった弊害がでるなど、うまく機能させるのはなかなか難しいものでした。

数年前、あるご支援先のスタッフが皆モチベーションも高く、仕事に対しての意識も高いので、どんな給与体系を構築しているのかと社長さんにお伺いすると、特に目新しい給与体系ではありませんでした。

「給与がたくさんもらえるわけではないのに、どうして彼らはこんなに頑張るんだろう?」

そんな疑問をいただきながら、教育的な部分を中心にこのご支援先をコンサルティングさせていただいたのですが、数年経つとスタッフのモチベーションの高い理由がなんとなく理解できたような気がしました。

それは、働く目的を「お金」ではなく、個人個人「人生(生き方)」にフォーカスさせていることでした。

・自分がどうなりたいのか、どうしたいのか?
・自分の人生を楽しむために、何を頑張るのか?
・自分を高めるためには、いかに勉強すべきか?

などなど、会社のために、店のためにということももちろんあるのですが、「自分を高めるためにどうすべきか」、という問いかけをする風土がこの会社にはありました。

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