この状況ですから、店舗や事務所の解約も増えている…といいます。ぎりぎりの経営で何とか持ちこたえているところが限界にきて解約するのは、これからが本番になる。一旦、解約になると、次の借り手を探すのは住宅以上にたいへんなので、解約防止のために、家賃の値下げ、支払い猶予に応じるよう、大家さんには強く進言している…と。
銀行から借入をして次々マンションを購入し、節税対策をしながら大家業をしているマンションオーナーの中には、空室が続いたり、家賃の値下げをせざるを得ないことで銀行への返済が厳しくなる方も出てくるのでは…。
そして、それが、管理費等の滞納にもつながります。もともと投資用の分譲マンションだけでなく、居住用マンションで賃貸されている住戸も多いですから、賃貸市場の動向は、マンション管理の現場にも影響を与えます。
コロナ禍は、不動産市場にかつてない大きな変動をもたらすのは間違いなく、それが具体的に表れてくるのは、まさに、これから…なのです。
image by: Hannari_eli / Shutterstock.com
ページ: 1 2