なぜビックカメラは、今さら「PB商品」に本格参入したのか?

 

今回のビックカメラの場合、ホームページに「あなたと共に“暮らす”家電」と大きく書かれています。ページのデザインも、シンプルな部屋の中に、またシンプルな家電が置かれている、という感じでインテリア雑誌のようにおしゃれです。

そして、「お客様の数だけ、暮らしがある。暮らしの数だけ、求められる家電がある。お客様が自分にぴったりな家電を選べるよう、一人ひとりの暮らしや時代に合わせたオリジナル家電を拡充していきます」と説明されているとおり、ここのところの「個」の時代に合わせた、人々の生活に溶け込むような家電、という明確なコンセプトを出しています。

どうしても、これというこだわりを持つ人たちのためのもの、というよりも、「これでいいや」という需要に応える、商品コンセプトのように見えます。

さらにもう一点、特徴なのが乾電池や、照明の電球も低価格でPBとして販売している点です。このような消耗品や低価格の商品があると、リアルもネットショップの方も、お客様の来店頻度が高くなります。そうなると、ついでに買ってくれる商品になったり、ネットショップなどの場合では、逆に後数百円で送料無料になる時に、買ってもらえたりと、売り伸ばしにも貢献します。

家電量販店も、このコロナ禍のことや、ネット通販の台頭などで、独自色を出していかなければならない時代になっていますので、今後このビックカメラのPBがどうなっていくのか、とても楽しみです。

image by:TK Kurikawa / Shutterstock.com

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