シーズン中は、もちろん、オフシーズンも、「スキーやスノーボードなど万一の時は大怪我につながるスポーツやレクレーションは禁止」になっている球団やクラブがほとんどだと思われる。プロの選手のみならず、自分が中学生や高校生のときを振り返ってみても、「大会前に海水浴に行くこと」などは禁止されていた。「どういう流れで嘉風が渓流下りをすることになったのか?」についての詳細はまだ明らかになっていないが「渓流を楽しむ」というのは相撲に限らず、プロのスポーツ選手としては考えられない話である。
絶対に断ることが出来ない事情があったのかもしれないが傍から見ていると「なぜ、断ることが出来なかったのか?」と思ってしまう。そもそもとしてプロのスポーツ選手に大怪我のリスクがあることをチャレンジさせること自体が間違っているが、37歳になった嘉風に「断る権利が無かった」とは考えにくい。今後、裁判を進める中でいろいろな新しい情報が報道されていくと思うが、佐伯市側が引くことなく争う姿勢を見せているのも理解できなくもない。現状では「佐伯市側が全面的に悪い」というのは考えにくい状況に思える。
その一方で、「現役時代に好感度が非常に高かった嘉風らしくない行動である」との意見も多い。悪徳の弁護士さんなど「良くない人たちに煽動されているのでは?」という見方も出来なくもない。さらには相撲界では後援会の人などに頼まれていろいろとやらされることが日常茶飯事なので「後輩力士たちのためにも自分が先頭に立って白黒つけようとしているのでは?」という見方もある。嘉風のファンだった人はもちろん、相撲好きの人にはモヤモヤするニュースになっているがどういう形で決着がつくのか?は興味深い。
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