東京の水道水汚染 健康不安の根本原因は?環境省は米軍基地を調査せよ

 

【サーチ&リサーチ】

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2016年7月4日付
「沖縄県中部の米軍嘉手納基地で1998年から2015年に有害の消火剤や軽油、汚水などの流出事故が少なくとも415件あり、そのほとんどが日本側に伝えられていなかったことが分かった。在京の英国人ジャーナリスト、ジョン・ミッチェル氏が情報公開請求で米軍から入手した文書を基に分析した。那覇市などの水源となっている同基地に近い比謝川に有害物質が流出した事故もあった」というもの。

*この消火剤に含まれていた有害物質がピーフォスということになる。さらに…。

2017年11月17日付
「全国の在日米軍基地内で環境省が1978年度から毎年行っていた環境汚染調査が、2014年度以降中止されていることが分かった。環境省は中止を公表せず、本紙の取材に米側からの要請の有無も明らかにしていない。同省は「基地の外で周辺を調べた方が広範な影響を把握できると判断した」と説明するが、専門家や自治体は疑問視している」と。

*さらに2020年に入り…汚染問題は東京・多摩を皮切りに、各地で噴き出す。

2020年2月25日付
「…都が行った昨年(2019年)の調査で立川市と武蔵村山市にある井戸から」PFOS、PFOA両物質が検出されていたという。

*その2日後、自衛隊が、2018年に東富士演習場で行った消火訓練の際、PFOSを含む消火剤を使い、回収していなかったと発表。

*4月には、沖縄の米軍普天間飛行場で大量の消火剤、14万3830リットルの泡が外部に漏れ出す事故が起きる。

2020年4月15日付
「米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)から発がん性物質を含む「泡」が大量に流出した。泡は消火剤の一種で、10日に漏れ出し、川から風に飛ばされて市街地へと流れた。米軍も沖縄防衛局も回収は地元に任せ、宜野湾市消防が対応に追われた。泡の流出事故は昨年12月にもあり、度重なる不始末に怒りの声が上がっている」

*米軍は度重なる漏出事故にも回収を行わず、基地内調査も拒んだ。米国内では「規制が進む」が日本の基地内ではやりたい放題。

*6月、嘉手納基地内を流れる川から、PFOSとPFOAが検出される。

●uttiiの眼

多摩地域の汚染は、すべて米軍横田基地での消火剤漏出事故に由来する可能性が高そうだ。今回は府中と国分寺だが、過去、立川と武蔵村山で同様の問題が起きていた。さらに沖縄の米軍基地の野放図ぶりを見れば、この問題の背景にあるのは米軍基地問題そのものであり、地位協定の改定によって基地内の調査を実現し、有毒物質入りの泡消火剤の使用を禁じることができるかどうかに掛かっていると思われる。

※上記の内容には調査中のことがいくつかあり、環境省に問い合わせ中ですので、恐縮ですが結果については後日補うことにします。

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ニュースステーションを皮切りにテレビの世界に入って34年。サンデープロジェクト(テレビ朝日)で数々の取材とリポートに携わり、スーパーニュース・アンカー(関西テレビ)や吉田照美ソコダイジナトコ(文化放送)でコメンテーター、J-WAVEのジャム・ザ・ワールドではナビゲーターを務めた。ネット上のメディア、『デモクラTV』の創立メンバーで、自身が司会を務める「デモくらジオ」(金曜夜8時から10時。「ヴィンテージ・ジャズをアナログ・プレーヤーで聴きながら、リラックスして一週間を振り返る名物プログラム」)は番組開始以来、放送300回を超えた。

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