なぜ大学生は給付金詐欺に手を染める?広島100人関与 就活絶望、闇金餌食に

2020.11.05
by tututu
 

救済者のフリをして近寄ってくる闇金業者

持続化給付金詐欺に関与してしまった人たちから、「お金を返したい」との申し出が増えている。たとえ返金したところで、この事実がなかったことにはならないはずだが、今後警察がどのような対応をするのか注視していく必要がある。

だまし取ったお金は返すのが当たり前。しかし、すでに何かを購入したり、家賃を支払ったりして手元にお金が残っていない人たちも多いだろう。

実は、そんな人間を狙って、新たに別の触手を伸ばす勢力も存在している。

「みんなだまし取った給付金を使ってしまい、返金したくてもできなくて困っているわけです。そこで、SNSを使って『給付金詐欺の被害者を救済します』というメッセージで近寄ってきます。最初は被害者側に寄り添っていますが、突然『お金貸しますよ』と。そう、闇金です。闇金業者が自分は給付金詐欺の“被害者”だと思っている人物に言葉巧みに近寄ってきて、お金を貸しつけようとするのです」(前出・ルポライター)

人の弱みにつけ込む悪魔のささやき。一度お金を借りてしまえば、あとはもう闇金地獄にハマっていくだけ。軽い気持ちで手を出した持続化給付金の受け取りが、人生を台無しにするような、取り返しのつかないことになってしまうのだ。

【関連】元国税が暴くパソナの闇。持続化給付金の不正受給を防げぬ当然の理由

経済産業省によると、10月29日までに384万件の持続化給付金の申請があり、このうち、6028件の返金申し出があったという。もちろん、この全てが不正受給による返還ではないが、実際は氷山の一角に過ぎない。

持続化給付金を搾取した疑いでの逮捕者は今後さらに増えていきそうだ。

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