7.松下幸之助に学ぶ「いましかできないことに挑戦する力」
月40万円稼げるとはいえ、保証があるお金ではないですよね。本当にやめていいのかなと悩みました。そのときに松下幸之助さんの『決断の経営』という本を読みました。そのくだりに、まわりの人から「松下さんはビジネスがうまくいかなくなったらどうするつもりですか」といわれた時に、「屋台でも作って食っていきます」と答えたそうです。
どういう意味かといえば、「サラリーマンはいつでもできる。一回失敗したところで気にすることはない。いざとなれば、うどん屋をやってもいいし。会社員に戻ってもいいと考えたら、会社をやめることはそんなに怖いことではない」というエピソードが載っていました。
それを読んで「たしかにそうだな。会社員の仕事はいつでもできるし、会社を辞めて自分の能力さえあげていれば、今よりももっと素晴らしい環境でできる。そう考えると、そこにしがみつくよりも、1回辞めて、独立して個人として自分のスキルを上げていく方が、価値があるんじゃないかと、そう思いました。
起業して随分たちますが、あの時に会社に残らず独立の道を歩んだことは自分にとってものすごく大きなプラスとなる出来事でした。当時、僕はまわりの人との関係がまったくもってうまくいっていなかったのですが、もし人間関係がよかったら、独立するしないに関わらず、また違っていたのかもしれません。
「仕事さえできていればいい」と思うのは本人ばかり。まわりからみたら、当時の僕は付き合いにくい人だったと思います。でも、ちょっとしたことをきっかけに、職場での人間関係って大きく変わってくることがあるんですよね。(メルマガ『毎月1000人集客するプロ講演家が教えるコミュニティづくりの秘訣』より一部抜粋)
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