もしもスティーブ・ジョブズに「妄想癖」がなかったら世界はどうなったか

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歳を取るたび、いつしか忘れてしまう「空想」の楽しみ。厳しい現実社会に生きている中で、空想などしていられないというのが正直なところかもしれません。しかし、「成功のスタートは、空想であると言っても過言ではない」とするのは、現役弁護士の谷原誠さん。谷原さんは自身の無料メルマガ『弁護士谷原誠の【仕事の流儀】』で今回、スティーブ・ジョブズやイーロン・マスクを例に上げつつ持論を証明するとともに、彼らのような天才以外でも可能な「空想法」を紹介しています。

空想する勇気

こんにちは。弁護士の谷原誠です。

私たちは、空想、妄想を抱くことがあります。男性の場合、子供の頃には、自分がプロ野球選手になってホームランを打って活躍しているところを空想したと思います。ちなみに、私は子供の頃、忍者の頭領になっているところを空想して楽しんでいました。

しかし、大人になる過程で、自分の能力を思い知らされ、空想しても実現できないのだと知り、空想してもむなしくなるだけなので、空想しなくなります。せいぜい夢の中だけで楽しむようになります。

しかし、成功者は空想が大好きです。スティーブ・ジョブズ氏の率いていたアップル社は、携帯電話とiPodが売れているのを見て、これを1台にできないか、と空想し、その上、ポケットに入るコンピューターができないか、と空想して、その開発に取り組んだ末、iPhoneを作り出しました。

テスラのCEOのイーロン・マスク氏は、空想と言っていいのかわかりませんが、溢れるようにアイデアが頭に浮かんできて、その中にどっぷり浸かり、自分でシャツのボタンをはめることができないほどだ、と言います。

成功は、成功を空想し、それを明確なイメージにし、そこに向かって突き進むことで達成されると言って良いでしょう。その意味から、成功のスタートは、空想である、と言っても過言ではありません。したがって、私は大人になっても、おおいに空想した方がいい、と思っています。

偉大な成功者達は、今、存在しないものを空想し、それを実現してしまいます。しかし、凡人である私たちには、なかなか難しいところです。そこで、まずは、自分が目指す人、真似をしたい人になりきるところから空想を始めるのが良いと思います。

たとえば、今の私で言えば時間術に関心があるので、時間を非常に有効に使っている人の思考や行動を真似てみる、ということです。「あの人ならば、これに関しては、どう考えるだろうか」などと想像して、そのとおり行動してみるのです。スピーチが上手になりたければ、スピーチが上手な人の動画を見て、自分がその人になっているところを空想し、その上で、声の出し方、スピード、抑揚など、全て一致するまで練習してその人になりきってみることです。そうすると、自分に変化が現れるのに気づくでしょう。

結局、自分の頭の中で、今までの自分の思考方式で考えていても、自分の殻から抜け出すことは難しい、ということです。それほどに自分の殻というのは強固なものだと思います。

たくさんの時間を作り出す空想をしてみたい、という人は、ぜひ、一度読んでみていただければと思います。

● 『超多忙な弁護士が教える時間を増やす思考法』(フォレスト出版)

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今日は、ここまで。

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【著者】 谷原誠 【発行周期】 不定期

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