一方、そう言ってあきらめてしまわないで、この機会を前向きにとらえるご意見もありました。
- 今は高齢者中心で物事が決められ若い人は参加しにくいので、ハイブリット開催を進め、若い人の参画のきっかけにしたい
- ITが苦手な高齢世代にITが得意な若い世代が、使い方を丁寧に教えることで、世代間の交流、理解を深めるきっかけにできる
という意見です。機器やインテ─ネット環境という課題については、Wi-Fi機能付きのタブレットを理事に貸し出すことで解決しようと考える管理組合もあります。で、別に難しいしくみを理解しなくても、1、2回クリックすることで会議に参加できるようにセットすることでスキル不足は解決できます。
まずは、正式な理事会じゃないところで、お試ししてみることで、意外に簡単で便利だということを理解していただけば、高齢者が多い高経年マンションでも、導入は可能だと思います。
リアルが一番で、別に困っていないから必要ないとうご意見もあります。それは、その通りだと思います。特に小規模なマンションでは当然だと思います。それでも…高経年マンションでは、将来の方向性を決めていくのに、時間を掛けて話し合う場がどうしても必要です。話し合いができない状態が突然やってきたり、長く続く状況は、危機管理上も好ましくありません。現に、コロナ禍で説明会や意見交換会ができずに、建替えの話が、止まってしまったマンションもあります。
少し、頭を柔らかくして、一つの選択肢としてオンライン活用というカードを持つことを検討してみませんか。若い居住者の中にも、自分たちの子供世代にも、オンライン会議を当たり前に使っている人たちは、たくさんいますから…ちょっと相談してみませんか。
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