子どもの「高い買い物」は無駄遣い?プロが教える親の対応とお金の教育

 

ところで、ポップコーンに話を戻します。

私は絶叫マシーンに乗れないため、妻と子供がジェットコースターに乗りに行ったので、ベンチで待っていました。

ただ待っていても暇なので、キャラメルポップコーンを買うことにしました。そこでまた値段に驚きました。なんとそのポップコーンは、400円で買えるではありませんか。

もちろん特製ボックスではなく、大きな紙カップに入っているだけなので当然です。普段映画館でポップコーンが400円で売っていると、「結構高いな」と思うものですが、この日に限っては激安だと思いました。

3,500円のポップコーンボックス、1,500円の風船を見た後だから、たっぷり食べられるポップコーンが400円でも激安に感じたのです。

価格の感覚とは面白いものです。遊園地の中で「安い」、と思うことってあまりないですよね。

最後に、子供が買った風船について報告です。

1,500円で子供が買ったその風船。1週間も経つのに、まだ元気にプカプラ浮かんでいます。我が家のクリスマスツリーと良いコラボです。

その風船を見るたびに、「まだ浮かんでるね。これは良い買い物だったね」と話しをします。そして、家族でディズニーランドの思い出話に花が咲きます。

もうこれは、1,500円以上の価値を生み出していることは間違いありません。

子供には本質を見抜く力があります。大人が見えていない視点で大人と違った価値観で本質を見抜きます。子育てをしているのに、お金の教育をしないなんてもったいない。1つの発見の機会を失ってます。

さあ、子供にお金のことを教えてみませんか。(遠藤功二)

遠藤 功二氏 プロフィール

日本FP協会認定CFP、1級ファイナンシャル・プランニング技能士(国家資格)、MBA(経営学修士)。大学時代に借金に追われた経験からFPの資格を取得し、金融機関に就職。証券会社と外資系銀行で延べ1000人以上の顧客を資産運用アドバイザーとして担当した経験上、日本には金融教育が足りていないことを確信する。自己責任が求められる社会で、子供たちが自立して生きていけるよう、お金の教育講座を実施している。子育て世代の親たちと子供たちに、金融の知識を届けるため教育特化のFPとして奔走中。

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