2040年頃か。ステーキの本場アメリカから「本物の肉」が消える日

 

ちなみに、プラントベースの代替肉を作っているベンチャーとしては、Impossible FoodsBeyondMeatが活躍しており(Beyond Meat は既に上場しています)、既にスーパーでの販売や、レストランやファーストフード店での利用が始まっています。

私も、先日、Burger KingでImpossible Foodsのプラントベースの代用肉で作られたハンバーガーを食べてみましたが、ファーストフードとしては十分な味でした。

何年かかるか予測するのは簡単ではありませんが、電気自動車へのシフトと同じく、この動きは止められないと私は見ています。

2040年ごろには、「殺戮した家畜の肉」を食べることを野蛮だと考える人が米国の人口の半数を超え、本物の肉が食卓やレストランから消え始めても不思議ではありません。

ちなみに、この件についてTwitterでつぶやいたところ、とても有用な資料を送ってくれた人がいるのでリンクを貼っておきます。特に一つ目のものは、普及までのプロセスやその後の展開に関して、とても有意義な議論をしてくれているので、この分野に興味のある人には必読です。

細胞農業の普及シナリオ
細胞農業時代の畜産業

 

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マイクロソフト本社勤務後、ソフトウェアベンチャーUIEvolution Inc.を米国シアトルで起業。IT業界から日本の原発問題まで、感情論を排した冷静な筆致で綴られるメルマガは必読。

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