部員の4人に1人が飲酒。山辺高校のサッカー選手権出場は是か非か

 

注目を集めるのは2度目

山辺高が注目を集めるのは2度目となる。1度目はサッカー解説者として活動していた元Jリーガーの興津大三氏のパワハラ問題だった。裁判中なので事実かどうかははっきりしないが「監督から暴行を受けて退寮・退部に追い込まれたなどとして、監督と高校と提携して部や寮を管理するボスコヴィラサッカーアカデミーの運営会社「天平フーズ」に1100万円の損害賠償を求めて地裁に提訴した」という。興津氏はDAZNの清水戦や磐田戦の解説を務めていたがここ最近は全く見ないので「騒動の影響で外された」と思われる。

「元Jリーガーを監督に招聘してサッカーで名前を売っていく」というのが学校の方針だったと思うがパワハラ問題でケチが付いて今回の飲酒問題でさらにイメージは悪化した。生徒数を調べてみると「2020年6月現在:男子137名 女子47名」と書かれていた。普通科と生物科学科の2つがある。もともとは「奈良県立山辺農業高」という名前だったので「農業系の高校」と思われる。奈良市内にあるが地図を見ると「奈良市の中心地からは相当に遠い場所」にある。2005年の平成の大合併のときに都祁村から奈良市になっている。

部員数は約40名という。関与したのは約25%。割合的にはかなり高い。男子は計137名なので「男子生徒の29.2%がサッカー部員で、そのうちの約25%が飲酒をした」ということになる。「寮では2~3人ずつ部屋で生活している」と報道されているが飲酒をしなかった30名ほどの部員が「10名が飲酒をしていたことを知らなかった」とは考えにくい。「大会に出場するのか?否か?」が注目されているが現時点では校長先生が「出場を辞退しないという判断に至った」とコメントしており、大会を辞退するつもりはないようだ。

連帯責任というのはバカバカしいルール

山辺高の校長先生は騒動に関して「今回の事案は私の認識の甘さによるもの。このことで子どもたちの出場機会を失ってはいけないと思います」とコメントしているが、正直なところ、意味不明である。生徒やサッカー部に対する指導力不足は指摘されても仕方がないが一緒になって寮で飲酒をしていたわけではないので悪いのは全面的に生徒である。「私の認識の甘さが何を指しているのは?」は分からないが主の原因が校長先生を含めた先生方にあるわけではないことを考えると的外れなコメントである。

print
いま読まれてます

  • 部員の4人に1人が飲酒。山辺高校のサッカー選手権出場は是か非か
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け