いま手書きがエモい。あえて「アナログ」の演出が喜ばれるワケ

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私たちの生活を大きく変えたSNSの普及。驚くほど便利になった反面、どこかぬくもりに欠ける部分があるのも否めない事実ではないでしょうか。そんな時代にこそ、「あえてのアナログ」を挟み込むことも有効とするのは、接客販売コンサルタント&トレーナーの坂本りゅういちさん。坂本さんは無料メルマガ『販売力向上講座メールマガジン』で今回、自身がとある書店と交わしたアナログでのやり取りを紹介しつつ、その効用を解説してます。

あえてアナログ

今の時代は、本当に物事のスピードが早くなりました。

メールでやり取りしていたことも、LINEやその他のメッセージアプリなんかを使うようになり、とてもやり取りが早くできるようになっています。電話をする機会も減りましたし、ちょっと何かの情報を集めようと思えば、Googleでもインスタでも、いろんな方法で知ることができます。

世の中の流れ的にも、すでに存在する便利なテクノロジーがあるのだから、そっちを使う方がいいじゃんという人が増えている感は否めません。実際、私もその通りだと思いますし、余計な時間を使うのは避けたいものです。

ただ、こと接客、こと販売業となると、これがちょっとだけ変わるようにも感じています。もちろんお客様にもよる話ですが、あえてのアナログの良さを発揮できる場面も少なくないと思うのです。

ちょっと前のあとがきにも少し書いたかもしれませんが、実は先日、あるお店に手紙を送りました。書籍の発売に合わせて、POPを作ったので、どうにか置いてもらえないかと思って、手書きの手紙と一緒に送ったのです。先方からすれば、忙しい中にそういう依頼は少なくないでしょうから、ご迷惑だったかもしれません。

しかし、数日経って、その店の店長から同じく手書きのお手紙が返ってきました。中には、とても丁寧にPOPについての話と、本をちゃんと売ってくれる旨が書かれていて思わず胸が熱くなってしまいました。

こうしたやりとりも、本当にスピード感だけを求めるならば、わざわざ手紙など送らなくても、メールで十分かもしれません。でもお客様と販売員の関係って、便利だからとか、早いからというだけでは説明できないことも多いのです。

お客様の誕生日に、LINEでおめでとうございますと送るのと、手書きのちょっとしたバースデーカードを送るのとでは、どちらが喜んでもらえるか。どちらがより気持ちを感じられるか。そういうことを考えられるかどうかで、お客様との関係が深まるかどうかも大きく変化していきます。

言うまでもなく誰も彼もが望んでいることでもありません。しかし、そういう手間が嬉しいと感じてくれる人はたくさんいます。その人たちに対して、どうするかです。

あえてのアナログで、手間がかかっても喜んでもらえそうなことはないですか?

今日の質問です。

  • 自店のお客様に向けて、アナログで手間もかかるけれど、喜んでもらえそうな取り組みはできませんか?

image by: Shutterstock.com

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【著者】 坂本りゅういち 【発行周期】 日刊

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