中国主要都市の「大規模停電」は有事の準備か?
さらに、ここへきて理解に苦しむような事態となっているのが、中国国内での大規模停電です。様々な情報が錯綜していますが、どうやら少なくとも南部の浙江省、湖南省、江西省の3つの省では、真冬の寒波が到来しているというのに停電が続き、生産活動にも民間人の生活にも大きな支障をきたし始めています。中国はオーストラリアとの対立から、同国から輸入する石炭を制限していることがその理由として挙げられているようですが、どうもこの話もそう単純なものではないようです。
中国当局は冬場の電力需要が急激に高まったことから、計画停電を実施しているだけで電力供給自体には問題はないと説明しているようですが、その一方で戦時体制なるものを宣言しており、見方によっては戦争の準備をして国民に緊張感を持たせるのが狙いという恐ろしい見方も浮上してきています。
ロシアから電力供給を止められたのが原因という見方もあり、世界各国から実は相当追い詰められているという観測も飛び出している状況です。
先般、WTIの原油価格が需要減退のはずなのに、上昇した際も中国が買い集めているのではないかという噂が市場に走りましたが、この件も事実は何なのかが非常に気になるところです。
年明け中国と西側諸国で何か起きるのか?
米国大統領選では、民主党が完全に中国共産党に取り込まれて、不正選挙に手を汚したと考えている共和党支持者は驚くほど多いようで、共産主義者にこの国を奪われるなといった保守派の声は日ましに大きくなってきていることが危惧されます。
さすがに、中国がリアルに米国をはじめとする西側諸国と一戦を構えることになるとはまったく思えません。
この手の話はとかく陰謀論としてくくられてしまいがちですが、資本市場にとってはとてつもなく大きなネガティブ材料ですから、引き続き状況を注視することが必要と思われます。習近平の共産主義体制は相当、理解不能なところに入り込もうとしていることだけは間違いなさそうで、どうにも目が離せなくなりつつあります。
21世紀の成熟した社会な筈なのに、人類はまた昔と同じ道を辿ることになるのでしょうか。年末なのに実に暗い気分になります。
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