「仕事量を見直してほしい」上司への上手な伝え方は?
上司に「仕事量の見直しをさせてほしい」というときも同じです。単純に「この仕事をやる意味ってないじゃないですか」といったら、当然嫌がられますよね。そうではなくて、もし新年度に向けて仕事の棚卸をするのであれば、「来年度はこういう1年にしていきたいと思います」と伝えること。
たとえば、入社1年目の人であれば、次のように伝えてみるのはどうでしょうか。「来年は新入社員も入ってきます。新しく入ってきた人たちをちゃんと監督して育成できる自分になっていきたいと思っています。そうすると、今やっている仕事量を見直した時に、残念ながらそこまでの時間が割けるようには思えません。実際の仕事量はこれだけです。もしいくつかやめられるものがあれば、いったんこれをペイントさせていただきたいと思っているのですが、いかがでしょうか」実際に上司とかけあってやるのが、一番揉めずに仕事量を減らせる方法だと思います。
意外と気づかれない「こそっとやめてみる」
仕事量を減らすためのもう1つの方法。「これはたぶんいらないだろうな」と感じるものってありますよね。そういうものは、こそっとやめてみる。たとえば、資料作成であれば、一応は作っておく。でも試しに提出しないでおく。上司から指摘がこなければいらないでしょうね。ただ、指摘された時に出せないのは社会人として評価がマイナスになるのでやめたほうがいいでしょう。たとえば、メールで添付資料を送るのであれば、わざと資料なしで送ってみる。
僕が部下の立場で仕事の棚卸をしようと思った時、上司の指示がないとやめられないというのであれば、
1、上司に確認を取ってやめる
2、こそっとやめてみる
この2つの方法でやるでしょうね。
「こそっとやめてみる」時は、必ず上司に言われた時にすぐに出せるようにしておくこと。給料をもらっている以上、義務も責任もあります。ちゃんとやっておかないと、自分の身が守れないでしょうね。
上司も、意図的に仕事を増やしたいと思っているわけではありません。ただ、増えた仕事を全部管理できるほど有能ではありません。現実的には、上司としては一時的に頼んだ仕事であっても、頼まれた部下はずっとやらなければいけないと思い、続けてしまっていることは、よくあります。
どちらにしても、仕事の棚卸はしたほうがいいです。本当は年に1回仕事の棚卸をするのではなく、月に1回は仕事の棚卸をするべきです。今、自分がどんな仕事に取り組んでいて、効果の高い仕事はどれで、低い仕事はどれか。その取捨選択をして、やっていく必要があります。
image by: Shutterstock.com