例えば、販売の仕事を始めたばかりの頃、お客様を接客してみると、いろんなところにつまづくポイントが出てきます。声をかけて、何か返事が返ってくると、答えられなくて何も喋れなくなってしまう。商品を1点提案してみたは良いけど、そこから次の商品の説明ができなくなってしまう。
マリオで言うところの落とし穴というものがどんどん目の前に現れてくるわけですね。
最初は誰だって慣れていませんから、その落とし穴にバンバン落っこちてしまいます。失敗を繰り返すことになるのです。でも、そこをクリアするためにはどうすればいいか考えて準備ができるようになると、クリアの仕方がわかるようになってきます。
落とし穴の手前でジャンプするようなもので、「こう言うと、こういう反応になるから、こっちの言い方にすればクリアできる」と言うことがわかってきます。その繰り返しで、ゲームをクリアするのと同じようにどんどん先へ進むことができるようになります。
ここで考えるべきは、ゲームと同様、上手くなる人とそうではない人の違いです。マリオだって、上手くなる人、すぐにクリアができるようになる人は、どこに何があるのか、そして、それをどうすれば乗り越えられるかを考えます。一方、いつまでも上手くならない人というのは、そうしたことを考えることなく、行き当たりばったりでプレイを続けます。
現実の仕事でも、成果を上げられるようになるのは、問題に行き当たった時にその都度考える人ではなく、問題に行き当たったら次に同じような問題をどうクリアすれば良いかを考えられる人です。一度ぶち当たったら、次はもうあっさりクリアできるように準備をしていけば、上手くなるのは必然なんです。
接客販売という仕事でも、落とし穴はどこにあるのか、どこにどんな敵が現れるのかを把握して準備すれば、必ず誰でも上手になれます。その場その場の場当たり的な行動を取っていると、いつまでも同じ場所でウロウロするだけです。
今日の質問です。
- この1ヶ月で直面した課題はどんなものですか?
- 次に同じ課題が出てきた時にすぐにクリアするためには、どんな準備をしますか?
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