このように、生活行動が変わると、消費行動が変わり、「購入するもの」の種類も、変わりますよね。
私は料理が趣味で、料理をする機会がかなり増え、腕も上がりましたが、やはりそうなると、ちょっといい調理器具も欲しくなって、圧力鍋やジュースを作ることができる、ハンディミキサーを新しく買ったりしました。それにともなって、レシピ本の数も増えたり、今まで持っていなかった調味料なんかも増えました。
同じように、DIYもまた初級者用のセットを買った人は、家具も自作するようになったり、より上級者向けの工具を買ったりするでしょうし、また、「やってみたい」「うまくなりたい」という欲求も増えるでしょうから、「やり方教室」などのコンテンツ産業にも波及するなど、DIY業界の裾野も広がりそうです。このDIY業界の伸長への気づきは、「時代の潮目」が変わっていることの、1つの証拠、ということですね。
同じことが、あなたの業界にも起きているはず。コロナ禍において、巣ごもり、行動の変化など、様々な変化が起きていますが、マーケターとして私が最も注目しているのは、「人々の時間の使い方」。
どんな人も1日に24時間しか持っていません。家にいることが増えても、外にいることが減っても、1日24時間は変わらない。時間の総数は変わらないけれど、可処分時間で何をするか、ということが変わるのです。その変化に伴って、人が買うもの、触れるメディア、やることが変わります。このDIY業界での「売れる商品」の変化も、その1つでしょう。
今一度、あなたのビジネスの周りで、特にユーザー、ターゲット層の変化に目を向けてみると、売れる商品のヒント、仕掛けのコツが見えてくるはずです。ぜひやってみてください。
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