ズブズブもいいところ。菅首相長男の接待を断らぬ役人たちの倫理観欠如

 

興味深い心理実験があります。「約束の時間に遅れそうだからスピード違反でクルマを走らせる」という行為について、「絶対感の高い」グループと「絶対感が高くない」グループに分けて考え方を調べたところ、絶対感の高いグループに属する人たちの多くが「自分がスピード違反する行為」を「仕方がない」と回答。その一方で、同じ行為を他者がやったときには「法律に違反するなど許せない行為だ」と厳しく非難しました。

つまり、絶対感は「自分に甘く、他人厳しい」という実に身勝手な知覚を強化させてしまうのです。

いずれにせよ、今回の総務省の問題は、森友問題などにも通じるゆゆしき権力の構造が背後にあることは否定できません。

権力という人を惑わす魔物を、どうやって制御するのか?とかげの尻尾切りに終わらせることなく、構造そのものを見直す議論を進めて欲しいものです。

みなさんのご意見、お聞かせください。

image by: 首相官邸

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米国育ち、ANA国際線CA、「ニュースステーション」初代気象予報士、その後一念発起し、東大大学院に進学し博士号を取得(健康社会学者 Ph.D)という異色のキャリアを重ねたから書ける“とっておきの情報”をアナタだけにお教えします。
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