興味深い心理実験があります。「約束の時間に遅れそうだからスピード違反でクルマを走らせる」という行為について、「絶対感の高い」グループと「絶対感が高くない」グループに分けて考え方を調べたところ、絶対感の高いグループに属する人たちの多くが「自分がスピード違反する行為」を「仕方がない」と回答。その一方で、同じ行為を他者がやったときには「法律に違反するなど許せない行為だ」と厳しく非難しました。
つまり、絶対感は「自分に甘く、他人厳しい」という実に身勝手な知覚を強化させてしまうのです。
いずれにせよ、今回の総務省の問題は、森友問題などにも通じるゆゆしき権力の構造が背後にあることは否定できません。
権力という人を惑わす魔物を、どうやって制御するのか?とかげの尻尾切りに終わらせることなく、構造そのものを見直す議論を進めて欲しいものです。
みなさんのご意見、お聞かせください。
image by: 首相官邸
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