「高い」と口にするお客様は、なぜそんな値段になっているのかという興味が生まれている瞬間でもあります。そのタイミングだと、説明が続いてしまってもお客様は聞く耳を持ってくれていることが多く、話をしやすくなるのです。
加えて言うと、私はそういう説明(語り)をするのがすごく好きだということもあって、「高い」と言われてしまうとつい喜んでしまうということなのですね。
面白いもので、私が喜んで意気揚々と商品説明をし出すと、案外お客様も話を聞いてくれます。私が落ち込むでもなく楽しそうにしているせいなのか、なんとなく気持ちに変化があるのかもしれません。
その理由ははっきりとしたことは言えないのですが、でも、「やばい、取り返さないと」と思っている販売員よりも、そんな焦りなどは微塵も見せず、楽しそうにかつ冷静に喋ってくれる販売員の方がよっぽど話に説得力は生まれるように思います。
また相手によっては、その場で買ってくれなくても、とりあえず知ってもらって検討してもらえるだけでも良いというお客様もいるので、そういう時もやはり同じように説明をさせてもらいます。そうすると、やっぱり気になって後日来てくれるなんていうことは結構多いのです。
「高い」と言われたからといって、シュンと落ち込んではいけません。その理由を説明できるチャンスが来たと思って、喜んでみてください。それだけで、接客の流れは大きく変化しますよ。
今日の質問です。
- 接客中に「高い」と言われた時、あなたはどんなリアクションになっていますか?
- そのリアクションをポジティブなものにするには、どんな意識が必要ですか?
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