そして、その翌日の、ワシントンDCでの出来事。ワシントンDCの空港に到着してボストン行きの便の予定を確認すると、そこにはキャンセルの文字が。理由はわからないが、とにかく乗る予定の便がキャンセルになったらしい。しかし2時間後のボストン便があったので、その便の席を確保しようと、航空会社のカウンターへと行ったのです。
そして、そこで告げられたのが、便はボストンに限らず、東海岸のほとんどの空港が大雪と雹の影響でクローズし、多くの便がキャンセルになっている。また、これから日曜日までの便はどれも満席状態で、次にあなたたちの席を確保できる便は、早くて月曜日の便です。 とのこと。
そりゃ、ちゃんと事情も説明し、お願いもしましたよ。今回の目的はボストンシーフードショーの視察で、しかも日曜日しか視察できず、月曜日には帰国予定なのです。なんとか明日の便でも良いので確保できませんかって。でも、無理です。他の空港経由も当たってみましたが、まったく空きがありません。と突き放されるだけ。さすがのわたしも腹が立ってきて、
じゃ、どうしたらいいんですか!?
何とかしてください!
って語気を荒げて聞いてみても、
とりあえず月曜日の便を予約しますからそれまで待ってください。 以上!
って感じ。わたし、とにかく腹が立って、冷静さをすっかり失ってしまいました。
その時、わたしの横で話しをずっと聞いていた社長がカウンターの担当者と話し始めたのです。
車で行ったらここからボストンまで何時間ですか?ここからボストンまで列車はありませんか?
カウンターで対応していた男性からの答えは、
車だと8時間くらいですよ。レンタカーを借りるおつもりですか?列車はアムトラックがあります。ユニオン駅があって、そこから出ています。そこには空港からタクシーで行けますよ。
とのこと。
大雪の影響で飛行機がキャンセルになるくらいだから、車はちょっと危険すぎ。でも、列車が動いているなら……ということで、行動派の社長と、まずは、空港にある本屋に向かいワシントンDCのガイドブックを入手。アムトラックの情報も入手し、駅の位置を確認した上で、いざタクシー移動。