上司を「ダメ人間だ」と断定する部下ほど出世できない当然の理由

 

上司を否定する人(三流)は出世できない

まず、最初にお伝えしたいことは、 見出しの通り上司をダメだと断言してしまう部下に出世の可能性はありません

そのように断定的に考えるビジネスマンは三流のまま、成長機会も失ってしまうと私は考えています。

その理由をここで詳しく解説していきます。

先程紹介したのアンケートで7割の人が職場に嫌いな上司がいるといいました。

ということは、「部下を抱えるビジネスマンの7割がダメな人だ」と結論づけていいのでしょうか?

結論から言うと、そんなことはありません。

どのような職場であっても「この人嫌われてるから上司にしよう」なんて選考基準で役職を決めてはいませんし、上司になっていきなり性格や態度が変わる、仕事ができなくなるということも考えにくいです。

上司というのは、 運よくたまたま上司になれたのではなく、なにか上司としてふさわしい要素を持っていたからこそそのポストに着くことができた のではないでしょうか。

ではなぜ7割もの上司が、部下から嫌われてしまっているのでしょう?

それは、その部下にとっての理想の上司像と、現実に対面する上司の仕事ぶりや態度にギャップを感じているからです。

これまでたくさんの人から上司との人間関係の相談を受けてきましたが、大体の人が「上司なんだからこうあるべきだ」という部下なりの理想論が前提となっていて、そこからズレた行動をしてしまった上司はダメな上司という評価をしてしまっているのです。

まずは上司も自分とは考え方が違う1人の人間であり、自分の思い通りの働き方をするとは限らないということを理解しておきましょう。

話は戻りますが、一見ダメ上司に見える人でも、上司の椅子に座っているということは何かしら組織にとって重要なスキルを持ち合わせているはずです。それが単純に仕事の成績なのか、マネジメント能力なのか、コミュニケーション能力などの目には見えにくいものなのか、どこかが評価されているのです。

仕事ができない、他に何も特筆すべき長所もない、そんな人間が他を退けて出世できるわけがありません。必ず理由があります。

部下の立場では、その理由に気付けるかどうかが、出世できるかどうかの分岐点になるでしょう。なぜなら、上司が出世できた理由こそが、組織が求めているものである可能性が高いからです。

もうここまでくればおわかりかもしれませんが、 一流はダメだと思う上司からストロングポイントを見抜き、出世のチャンスを掴みます

次はそれについて解説していきます。

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