なぜ先生やコーチは大勢の子どもにうまく話を聞かせられるのか?

shutterstock_76848928
 

話を聞いてくれない子どもにしっかり話を聞いてもらうようにするポイントについて、前回「話を聞かない子どもがガラリと態度を変える『魔法の姿勢』」で紹介してくださった無料メルマガ『子どもが育つ“父親術”』。今回は、大勢の子どもたちがしっかりと大人の話を聞けるようになる方法を伝授しています。

ちゃんと聞きなさい!~先生・コーチ編~

話を聞かない子どもがガラリと態度を変える『魔法の姿勢』」では、「子どもが大人の話をちゃんと聞かない」との問題を取り上げました。「どうすれば、子どもが大人の話をしっかり聞けるようになるか」のポイントを3つ、

1.聞かせる前に聞く
2.聞いて嬉しい内容で
3.子どもに成功体験を

をお伝えしましたね。「3つのポイントを押さえたコミュニケーションを続けていれば、子どもはやがて、大人の話をしっかり聞けるようになる」とお伝えしたところ、読者の方から「一度に大勢の子どもを相手している時には難しい」とのコメントをいただきました。

私もサッカーのコーチをしているので、よく分かります。10人、20人、30人の子どもを前にして、「大人の話を聞かせる前に、子どもの話を一通り聞く」なんて、事実上不可能ですよね。

そこで今号では、先生やコーチなど、多数の子どもに接する方に、「子どもが大人の話をしっかり聞けるようになる」ための方法をお届けします。

※ 便宜上、サッカーチームのコーチの立場を例に書いています。他の立場でご活用いただく際には、一部の言葉を置き換えてお読みくださいね

1.聞かせる前に聞く→1人1人の行動を見る

1人ずつ「話を聞いて」いては、時間がいくらあっても足りません。「話を聞く」代わりに、「行動(スポーツならプレー)を見て」あげましょう。ただ漠然と・漫然と見るのではなく、

・短時間でも良いので1人ずつに焦点を当てて
・プレーの中に、子どもの意図(あそこにパスを出したかった、ドリブルで右に抜けたかった、など)を見つけること

がとても重要です。言い換えれば、「プレーの中に表れた意図を読み取ること」で、話を聞くことに代えるわけです。

print
いま読まれてます

  • なぜ先生やコーチは大勢の子どもにうまく話を聞かせられるのか?
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け