先日掲載の「いるだけで場の雰囲気は最悪。『不機嫌な人』にどう接するべきか?」では、不機嫌さを強調するかのような人の「正しい扱い方」を伝授してくださった、プレゼンテーション・プランナーで産業カウンセラーでもある山本衣奈子さん。山本さんは今回、無料メルマガ『山本衣奈子メールマガジン【笑顔のタネ】』で、よく聞かれる「会話が続かない」という悩みの解決法をレクチャー。どうやら「質問」が大きなカギとなるようです。
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話が続かない
コミュニケーションの悩みにおいて、これもよくあがってくるのが、
「話が続かない」
「話題が見つからない」
「何を話したら良いのか分からない」
といった類のものです。確かに、特に初対面であったり、よく知らない相手の場合、沈黙は気まずいし、かといってそんなに話すこともないしと、困ってしまいがちですよね。とりあえずと思って季節の話を振ってみても、
「暑いですね」
「ああ、そうですね」
「…」
なんだか“とりあえず感”が強調されたような感じになって、そんなことしかできない自分にますます落ち込んだりもして。
(何を話したら良いんだ…)
そんなことが頭をぐるぐるまわっているうちに焦ってくる。時に、間を埋めようと、必死に話すことを考えて、自分の思い出話から経験・体験談、家族や知人・友人まで話題の中に総動員させて一生懸命話し続ける。
相手は「へー」とか「そうなんですね」なんて言うばかり。とにかく必死に話して話して、ヘトヘトになってくる。「それじゃあ、また」が救いの言葉のようになり、相手と別れてドッと疲れている自分に、(なにやってるんだ…)とまた凹む。
なぜそんなことになるのでしょう。
なぜそんなに疲れるのでしょう。
「何を話したら良いのか分からない」という言葉をよく考えてみて下さい。そこには、「何かを話さなければ」という前提が隠れています。これが実は、思考の罠だったりもします。
「何かを話さなければ」と思うから、話すことに困るのです。とんでもなくたくさんの引き出しを持っていて、「話したくてたまらない」ならまた別ですが、多くの人がそうではありません。
「話さなければ…、でも、何を…?」となっていることがほとんどなのです。
限られた引き出しを片っ端から開けて、中にあるものを無理やり引き出しているようなものです。場合によっては、もうぜんぶ中身は出されていて、もう何も残っていないなんてこともあり得ます。
そりゃ疲れるのが当たり前です。