いるだけで場の雰囲気は最悪。「不機嫌な人」にどう接するべきか?

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やたらため息をついたり大きな物音を立てたりと、場の雰囲気を悪くする「不機嫌な人」。彼らを「なんとかしようとする」ことは、まったくもって意味がないようです。今回の無料メルマガ『山本衣奈子メールマガジン【笑顔のタネ】』で、産業カウンセラーでもある著者の山本衣奈子さんが取り上げているのは、そんな不機嫌な人への対処法。山本さんは「不機嫌を乗り越えるのは、その人のすべきこと」と言い切り、周囲に対して「上機嫌で過ごす」ことをオススメしています。

不機嫌な人がいて雰囲気が悪いです

職場でも家庭でも、良く聞かれる悩みです。

不機嫌な人が厄介なのは、周囲にその不機嫌を撒き散らすことですよね。自分が不機嫌なだけならいいのですが、全身から不機嫌オーラを放ち、ムスッとした鬼のような形相で、喧嘩腰の否定的な言葉しか使わないような人がいては、周囲も嫌な気分になり、空気が淀みます。

強いて言うなら毒ガスみたいなイメージ。ジワジワと室内に広がって、だんだん息苦しくなり、そのうちその場にいる人たちはバタバタ倒れだすような。そんな人がいるのは本当に困りものです。

息苦しさから、何とかしたくなる気持ちもよく分かるのですが、実はここで一番しないほうがいいのが、その「なんとかしようとする」ということです。

私の経験上でも、あんまり息苦しいのでなんとかしようと、不機嫌な人にあれこれ働きかけても、返ってきたのはだいたいこの2つ。

  • 無視
  • 「別に」

はっきり言って、余計息苦しくなります。空気の悪さは倍になります。残念なことに、なんとかしようとするほどなんともなりません。

不機嫌な人への対処法は、「放っておく」です。

冷たい言い方に聞こえるかもしれませんが、その人が不機嫌を乗り越えるのは、その人のすべきことであって、こちらがなすべきことではないのです。

不機嫌な態度は、「構ってほしい」の現れであるとも言われています。つまり、そこに構ってしまうことは、不機嫌を助長させるということになりかねません。

  • 構ってほしい⇒不機嫌になってみる⇒構ってもらえた

という学習が、

  • もっと構ってほしい⇒もっと不機嫌になる

という流れを生み出してしまうということです。

不機嫌の上塗りを防ぐためには、構わない、つまり「放っておく」しかありません。

大事なのは、不機嫌な人をなんとかしようとすることではなく、その不機嫌に巻き込まれない自分であることです。不機嫌な人はそっとしておいて、自分を不機嫌に巻き込ませず、上機嫌にもっていくことをしましょう。

  • コーヒーを飲む
  • 好きな人と話す
  • 好きな音楽を聴く
  • 楽しみな予定のことを考える

なんでもいいのです。毒ガスを吸わないように、何かしらでマスクをするのです。

不機嫌に飲み込まれるより、上機嫌で過ごしましょう♪

ああしよう、こうしよう、どうしよう、より、「とりあえず放っとこ」。それが必要なこともあるのがコミュニケーションです^^

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【著者】 山本衣奈子 【発行周期】 ほぼ 週刊

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