なぜ危機に瀕していた「街の本屋さん」の売上が急に伸びたのか?

Cropped image of young man and woman holding a pile of books while standing in the book shop
 

スポーツショップにできること

「個性的な品ぞろえ」とは、他の店と同じ書籍を並べていてはダメだということです。アマゾンでも売っていないような書籍を品ぞろえすることで人気を集めている個性的な書店がある、とあります。それも、独りよがりではなく、地元住民の特性を見たうえでの品ぞろえです。

そのことが、「本との出会いを体験する」ことにつながります。つまり、店に行かないと出会えない本を揃えることが秘訣です。おそらく、その書籍のそばには、店主の「この本への想い」がつづられていることでしょう。店主がその本や著者に出会ったストーリーが語られているかもしれません。

そして、「地元作家を動画で紹介する」書店があります。書店が地元作家の動画を紹介して、住民とのつながりを作るという売り方です。おそらく、ユーチューブやインスタグラムで作家や作品の紹介をしているのでしょう。店頭でも、その著書の前で作家のDVDを流しているかもしれません。

日経MJでは、このような「努力」をして売上を伸ばしている書店のことが紹介されていました。これら3つのキーワードは「地元」「体験」「つながり」です。上の例から、「まちのスポーツショップ」にも出来ることはないでしょうか。

例えば、「個性的な品ぞろえ」は簡単にできるはずです。なぜなら、大型スポーツチェーンとはいえ、全てのスポーツ用品を並べられるわけではありません。また、ECショップには際限なく商品を出品できますが、並べれば並べるほど在庫が増えて、販売効率が悪くなっていきます。

そこで、「まちのスポーツショップ」で活かせるのが、お店や店主の「こだわり」です。世間で売れている商品ばかりを追いかけずに、お客様に伝えたいこだわりの商品を揃える店にすればどうでしょう。今こそ「個性」で勝負をする時代が来ました。

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