アメリカ国内の65歳以上のシニア世代で1度はワクチン接種した人は8割を超えていますし、成人では5割以上が接種済み。ニューヨーク市では、予約なしでワクチン接種を受けられる接種会場も増えている状況。
ということは、ニューヨークの街を歩いている人たちの中でも接種済みという人はけっこういるのです。でもだからといってマスクを外していいわけではなく、ワクチンはあくまでも重症化を防ぐのが目的。感染予防のためのマスク装着は継続。店舗や建物、公共交通機関ではマスクをつけないと入ることができません。
でも、重症化するリスクは確実に減ったので、以前よりも神経質にならなくなっているようです。ニューヨークではワクチン接種を加速させるため、自然史博物館で接種すると、4人まで無料になる入場券がもらえる特権が付いたり、あの手この手で接種を促進。
ワクチン接種が進んでいるとはいっても消極的な人も当然いるので、何かしらの特権をつけて推進するというユニークな取り組みが出され話題になっています。この手の接種推進キャンペーンは今後もいろいろでてくるかもしれませんね。
● NYでは、巨大クジラの下でワクチン接種、自然史博物館の4人まで無料になる入場券ももらえちゃう?!
(2)観光客も戻り始めている
少し前から国内からの移動者は2週間の隔離期間を設けなくて良くなりまして、これにより国内からの観光客が増えています。同時期に飲食店の屋内飲食の収容率も50%に拡大。5月15日からオフィスの収容率も50%から75%に拡大されます。
さらに、4月21日にはデブラシオNY市長は、低迷するニューヨーク市の旅行産業を復興するため3,000万ドル(約33億円)のマーケティング・キャンペーンを打ち出すと発表し大きくニュースになりました。
国外からの観光客の受け入れ方針は今後発表されると思いますが、国内に関しては上述したようにワクチン接種がかなり進んでいるので、引き続き慎重な姿勢ではあるものの少しずつリオープンに向けて前向きに進んでいます。
ご参考:
● Tourists are coming back to New York City as pandemic restrictions ease and ‘feel the city reawakening’
● クオモ州知事ツイート
日本はどうしても感染状況など鑑みるとワクチンを必ずしも必要とする人は欧米と比較しても少ないかもしれませんね。田舎出身なので、感染の少ない田舎の状況は手にとるようにわかりますが、高齢者や基礎疾患を持つ方、もしくは海外渡航を頻繁にするという人以外は必要とする人はかなり少ないのかもしれませんね。
とは言っても、新型コロナウィルスに対抗する唯一の手段はいまのところワクチンのみなので、経済再開を早めるためにも、やはりワクチン接種は急いだ方がいいのではないかと、ニューヨーカーの少しだけ前向きに明るくなった雰囲気をみて思いました。
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