血栓の報告を受けたCDCの対応
以上から、CDCのDr.Shimabukuroは以下のように要約しています。
- 血小板減少性を伴う血栓は非常に稀ではありますが、生命に関わる重篤な症状を引き起こす可能性があり、J&Jのワクチン接種者にそういった症状が観察された。
- 症状は接種後1~2週間で出てくる傾向がみられた。
- J&Jのワクチン接種後に生じた血栓の事例は、アストラゼネカのワクチンによって生じた血栓の例と似通った特徴がある。
- 血栓が生じた場合はすぐに処置をする必要がある。
- 米国はワクチンの安全性モニターシステムを構築し、副反応の報告に迅速に対処する体勢をつくっている。
- CDCはワクチンの安全性の報告に透明性を持って対処する。
以上、皆さんどう感じますか?
100万回接種のうち0.87の割合で、比較的若い女性に生じた血栓で、しかもその方達は血栓ができやすい既往症や薬物使用がありました。そう考えると、もしそういった既往症や薬物使用がなければ確率はさらに低くなると考えられます。また、50歳以上の男性であっても確率は低くなると判断できます。実際、アイルランドではJ&Jとアストラゼネカのワクチンは高齢者に勧められているそうです。
これだけ血栓の怖いデータがあると、「う~ん」と困惑しますね。でも、もう少し客観的にこの数字を見てみましょう。
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