では、思いつくままに具体例を挙げてみます。
■料理が好きな子
- いろいろな料理を作り、写真を撮ってノートに貼る
- 料理のレシピ、工夫した点、反省点、食べた人の感想などを書く
■ブロック、粘土、工作が好きな子
- 作った作品を写真に撮ってノートに貼る
- 大変だったところや工夫したことなどを書く
■野球が好きな子
- 自分で練習メニューを作って練習記録をつける
- 自分の打率を上げる方法を研究して記録をつける
- プロ野球や高校野球などの試合記録をつける
- 好きなチームをとことん研究する
- 一流選手の共通点や名言を研究する
このように、今思いついて書いただけでもいろいろなものが考えられます。親の価値観でかたく考えずに、自由に発想を広げてその子に合ったものをやらせてあげてください。
ところで、サッカー選手の中村俊輔さんは17歳の頃からずっとサッカーノートをつけているそうです。『夢をかなえるサッカーノート』(文藝春秋社)という本にまとめられているので、お読みになった方もいらっしゃると思います。彼は、日々の練習の記録、練習や試合の反省、発見、創意工夫、次の目標、課題、自分の心境などを書き続けてきました。
ただ好きなサッカーを練習するだけでなく、ノートに書くことで研究を深めてきたのです。そうやって、自分が一番やりたいことを徹底的に研究してきたのです。
それが今日の中村選手を作ったのです。
これこそ本物の自由研究です。自由研究には大きな可能性があるのです。
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