オリンピックで感染爆発が起きる
このように日本の感染者増大の状況で、世界から多数の人たちが集まり、コロナ感染症の只中のオリンピックになった。85%の選手はワクチン接種をしているが、日本人ボランティア、業務委託者などのワクチン接種が遅れて、オリンピックに間に合わなかった。これにより、選手村での感染が出ている。
まだ、始まっていない時にこうなるので、恐らく競技が始まれば、感染者数がどんどん増えることになりそうである。
選手が感染すると、競技に出られなくなるので、各国選手団も感染に気を付けることになるが、選手村には競技開始5日前にしか入れないことで、ホテルでの滞在になる。しかし、日本人と選手を完全に分けることができないホテルも多数あるはず。
ということで、感染爆発が起きると見て、対応策を考えるしかない。もしかすると、史上初めて、オリンピック途中中止の可能性もあると見える。
しかし、日本の良いところは、米国や欧州と違い、宗教や党派、人種でのワクチン接種拒否がないことである。接種拒否率が40歳以上ではほとんどないことで、重症者数を抑えることができると見通せることである。
このため、感染者数より重症者数を基準にして、ワクチン接種を行い、進めることで、11月時点では、米国や欧州の重症者数より2桁も違う少ない数の重症者数になるはずだ。
重症者数を基準にすると、今でも様相が第3・4波とは違うので、もう少し見た段階で、政府と専門家が評議して、基準を変更した方が良い。
その上で、感染症の区分も変更して、インフルエンザのレベルにすることである。今の基準は、ワクチン接種が進んだ時にはおかしいことになっているからである。
もう、コロナ感染症は重症化しないので、恐ろしくないことにする。今の死者数は、他の病気で死んでもコロナ感染があれば、コロナの死になっているが、原因は違う可能性もあるからだ。コロナで重症化した数を数えるべきなのだ。
さあ、どうなりますか?
国内外の動向をリアリスト(現実主義)の観点から予測・評論する、津田慶治さんのメルマガ詳細・ご登録はコチラ
image by: Karolis Kavolelis / Shutterstock.com