五輪史上初の「途中で中止」も。ゴリ押し開催で避けられぬ感染爆発

 

65歳以上の時間に余裕がある人たちは、生きているうちに、仲間と飲みたいし、旅行をしたいという大きな欲求がある。この欲求を開放するだけで飲食店と旅行業者は、大きく潤うことになり、観光地も喜ぶことになる。

ワクチンパスポートを発行して、それによる消費を奨励するべきである。ワクチン接種した人へのGoToトラベルやGoToイートを行うべきである。そうしないと、飲食店も観光地も干上がってしまう。

やっと、西村コロナ担当相も言い始めているが、早くからその方向を打ち出して、飲食店のサポートをするべきだった。しかし、平等というワードを持ち出して、その施策に反対する人たちがいる。

日本経済の衰退段階になり、そのような理想を述べる余裕がないはずである。理想より経済の方が優先レベルが高い。経済衰退は多くの人を不幸にしてしまうからだ。

ワクチン2回接種して、PCR検査の陰性証明書を持って、ある用事で仙台などに行ってきたが、ホテルは客数が少なく、値段が割引しているし、高速道路は空いて渋滞もなく、観光地も人出が少ない。このようなことでは日本経済、特に地方経済はダメになると思った。

もう、1年半になり、このままにしたら日本経済も地方経済も持たない。ワクチン接種で重症化しないなら、軽症を含むコロナ感染者数ではなく、重症者数で政策を決めることである。

よって、ワクチンの接種優先順位の決め方が問題になる。このままにすると、感染が広がらない地域の接種率が高く、感染者数の増加が止まらない地域の接種率が低い状態になる。

そのうえ、感染拡大地域は大都市であり、飲食店数も多く、旅行者数が多い地域でもある。この大都市の接種率が低くなっている。これにより、感染者数も重症者数も大都市が危機的になっている。

よって、接種の全体計画を感染状況を見ながら、臨機応変に変えて、感染者数ではなく重症者数で見ることと、重症者数を抑えて経済を回すことである。

この日本経済衰退段階までくると、重症化しない若者の感染を止めることもできないし、重症化する40歳代以上にワクチン接種をすることを優先して、感染拡大の防止ではなく、重症者数の防止に切り替えて、対応策を考える必要になる。

ということで、政策評価方程式=F(経済max、重症者数min、変数ワクチン配布、ワクチン接種対象者の年齢)であるとみる。

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