五輪を開く資格なし。小山田問題が決定づけた組織委の無能と無責任

 

オリンピック憲章の「オリンピズムの根本原則」には次のように書かれています。

「オリンピズムは肉体と意志と精神のすべての資質を高め、バランスよく結合させる生き方の哲学である。オリンピズムはスポーツを文化、教育と融合させ、生き方の創造を探求するものである。その生き方は努力する喜び、良い模範であることの教育的価値、社会的な責任、さらに普遍的で根本的な倫理規範の尊重を基盤とする」と。

さらに「オリンピズムの目的は、人間の尊厳の保持に重きを置く平和な社会の推進を目指すために、人類の調和のとれた発展にスポーツを役立てることである」とも明言されています。

東京五輪で起きたすったもんだは、「倫理規範の尊重」も「人間の尊厳」も1ミリもないからこそ問題になった。五輪をやる資格などないのでは?情けないし、悲しいけど、そう思えてなりません。

開催が決まっている以上、なんとかうまくいって欲しいと願う気持ちはあります。

でも、挽回できる場面は何度もあったのに、それを生かすことはできないまま、どれもこれも最悪のプロセスで「火」は消されました。

この五輪は何のために、誰のためにやっているか。組織委員会、JOC、東京都、そして政府には、数々の問題を総括し、どういったカタチで今後に生かしていくのか?ぜひ、教えてしいです。

みなさんのご意見、お聞かせください。

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image by: simpletun / Shutterstock.com

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