ほんのちょっとした工夫を生かした企業もあります。「モノが無くならないガーデニングトートバッグ」という商品を開発した企業です。このトートバックのポケットの部分に、スコップや水やり用のスプレーや、園芸用の手袋のイラストが大きく描かれているので、どこに何を入れたのか、がわかるようになっています。
ガーデニングをしていると、はさみやスコップなどいろいろな道具をつかうので、ガーデニングエプロンは便利です。このエプロンは、ガーデニングをやる準備をする時に必要なグッズを、それぞれのポケットに入れておけるので、「あ、忘れた」と、いちいちしまった場所に取りに戻る必要もありません。こちらも、うっかり二度手間を削減することで、より便利なガーデニング生活が実現できます。
このセンサーとトートバックに共通しているのは、伸びている園芸の市場に、今はないけれどあれば嬉しいというニーズをうまく見つけたこと。そして、今まであるグッズに、少し工夫をプラスした商品にしたこと、の2点です。
新しい発想が出ない、とか、どうしても差別化できない、という「売れない問題」を抱えている企業も多いと思います。そういう時は、基本に戻って、伸びているとか、自社が優位に立てるといった、自社にとって美味しい市場を探すこと。この場合の市場とは「ニーズ」を指します。
そして、その市場にあるニーズを持っている人たちに、「自社の製品やサービスで何ができるか?」を見つける、というステップになります。この2つの商品のように、意外と身近なところにユーザーのニーズは隠れているものです。
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