また、悩ましいことに、こういった環境で育った子が大人になると、今度は親に対する恨みつらみを他人に転嫁するようにもなります。つまり、他人は私に対してどんどん期待をしてくる存在であり、期待に応えているかどうか常に自分のことを監視している存在であり、ひどい目に合わないようにするためには、とにかく期待に応え続けるしかない…だから、何かにつけては他人に顔色を伺い、他人を恐れながらも、その他人のために自分を安売りして犠牲になるみたいな…。
こうした環境で育ち、家族もそして他人も「敵」というような心構えを持ってしまうと、当然のことながら周りに溶け込むことが難しくなって、孤立するようになります。
でも、孤独くらい私たちが怖いものもないわけで…。なので、結局は八方美人になる以外に選択肢がないと信じて、とにかく周りの意見に迎合する。周りの都合に振り回されるがままになる。そうしながら自分で自尊感情や自己肯定感を傷つけながら自己否定感を強化してしまう…。
ここまで読んでみて、あなた自身なんとなく自分にも心当たりがると感じるなら…
「自分の劣等感を我が子に押し付けるような、幼稚な親の期待に応える必要はない!」
「私は親に嫉妬されるくらい、実はよく頑張ってきた!」
「私だけはいつでも私のことをちゃんと認めてあげる!」
こうした自分への肯定的なメッセージを、ひたすら毎日自分に刷り込みましょう。それによって、親からの呪縛(依存)から自分を解き放つ練習を積み重ねていくことをオススメします。
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