なぜジョブズや盛田昭夫は「学歴」を無視したのか?人材見極めのコツとは

 

最大中の最大の“人資産”

ここでまた脱線なのですが、ドラッカーは「人は最大の資産」と言いますが、あらためて確認しなければならないのは最大中の最大の“人資産”は誰かということで、それこそが「経営者自身」であります。こここそが起点で、幸之助さんではありませんが「自身が、まずは最大最高の資産になろうと思わなあきまへんな」がすべての曙光です。

話を、獲得すべき“選ばれる人達”に戻します。

ドラッカーは「良質な人材を引き寄せることができなければ、企業は永続することはできない」と言い「人材の獲得に関しては、特にマーケティングの考え方が必要である」とします。

その人材の獲得のマーケティングを行うについてーー

1.われわれが必要とする種類の人材を引き付け、かつ引き止めておくには、わが社の仕事をいかなるものとしなければならないか。
2.獲得できるのは、いかなる種類の人材か。それらの人材を引きつけるには何をしなければならないか。 を問うことであるとしています。

そして「人が“責任”という重荷を負うためには何が必要か」という問いを起こして、それに解を与えようとします。それは、こんなことです。

1.そもそも仕事そのものに“やりがい”がなければどうにもならない。
2.仕事と収入を失う恐れがあるなかで、仕事や集団、成果に責任を持つことはできない。責任を負うためには、仕事と収入の保証がなければならない。必要なのは収入の保証だけではない。積極的かつ体系的に仕事を与える仕組み、すなわち働く者を“社会の生産的な一員”にする仕組みである。

という条件が必須であるとしています。

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