子どもの「わざと癇癪」に効く、たったひとつの魔法の対処法とは?

 

ではどうやったら無くなったのか?私のお返事とその後の経過をご紹介しますね。

トリトンさん、こんにちは。メール拝見しました。

マンションでのお子さんの騒音…。気になりますよね。特にご幼少のころから「迷惑を掛けるな」と育てられたトリトンさんにとっては心配でしょうがないと思います。

トリトンさんの「『わざとする』こんな行動をやめさせる方法はないでしょうか?」ですが、実は効果的な方法があるんです。でもその前に、少しお話させてください。

息子さん「物おじしない、明るくて活発な子供に育ってくれた」と書かれていましたね。そして「仲良しの友達もいるし、ちゃんとケンカして自分の意見もはっきり言えます。おどけて皆を笑わせたり、体操や縄跳びなど新しい事にもチャレンジできる」とありました。とてもまっすぐに成長できていると思います。明朗・快活で子供らしいところがとても良いですね。

きちんと「自分の意見が言える」事が「自分を守る」に繋がりますし、友達とケンカができるから、他の子からも一目置かれて仲良しの友達もできるんですね。それを踏まえた上で「叱られた時に、お母さんの嫌な事をわざとしようとする」という今回のご相談ですが、実はこれって、すごく自然な行動であり、決して悪いことではないのです。

人には誰だって「面白くない」と思う時がありますよね。特に注意されたり叱られたらそう思うでしょう。その「面白くない」を素直にあらわす行動が「ふてくされた態度」や「仕返し」になるんです。

「仕返し」というと暴力的な行動を思うかもしれませんが、暴力や嫌がらせまではしなくても、『困らせてやりたい』と思うのは誰にでも普通にあります。息子さんの場合きっと「大声を出す、床をドンドン鳴らす、大きな音で扉を閉める」などをトリトンさんが嫌がる事を感じて、わざとそれをしているのだろうと思うのです。

なので対処は簡単なんです。それは「やめさせよう」と躍起になるのではなく、「どうぞお好きやってください。私は何にも気にませんから」という態度をして下されば、子供は「こんな事をしても意味がない」と感じてしなくなるのです。

ただトリトンさんご自身に「迷惑を掛けないように」との思いが強くて、どうしても苦情が怖かったりするのでしょうが、「いつ苦情が来るか?と不安になる」と書かれていたように、まだ苦情はきていないのですよね。でしたら、マンションの下の階の方や隣にお住まいの方から苦情が来る前に「子供が大きな音を出してご迷惑を掛けていると思います。申し訳ありません」と言っておくのです。できれば子供を連れて行くとより良いと思います。

先に謝っておくと、もし相手が不満を持っていても、先に謝れたら、それに重ねて苦情を言いにくくなりますし、子供を見て「小さい子がいるんならしょうがないよね」と思ってくれる可能性は高く、子供にとっても、大きい音を出すとこうやって謝らなくっちゃいけないんだな、と教える事も出来ます。

ただ、大きな音が出ないようにドアの合わせ面にスポンジを貼ったり(ホームセンターに消音用のスポンジがあります)フローリングなどに使う消音カーペットなどもありますので、騒音を防ぐアイテムは使っておいてくださいね。

今回「わざとする行動」についてお返事しましたが、仕返しをしたくなる気持ちはとても自然な事で、その思いは何も悪いことではない、という事と、お母さんの態度次第で(嫌がる様子を見せない事で)子供のわざとする行動は減っていきます。とお返事させて頂きます。是非、試してみてほしいと思います。

このようにお返事したのですが、トリトンさんは「先に謝っておくなんてできない」と行動はなさらなかったそうです。子供には「辞めなさい」と言い続けますが、直らないどころか、不満があるとさらにドンドンやりだすようになり、自分の思い通りにならなければ「又、床を鳴らすぞ!」と脅迫するかのようになってしまったようです。

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