犬のスペリャリストが解説、愛犬があなたの言うことをちっとも聞かないワケ

 

こちらをご覧ください。

How to Teach Your Dog to Listen to You – Obedience Made Easy

この方は私が好きなトレーナーさんです。最初の方は彼が飼い主に話をしているんですが、飼い主さん、彼の話、全く聞いていませんよね?こういうことなんですよね(笑)。飼い主さんは話部分が大事だと思ってないんですよね。

余談ですが、このボクサー、飼い主の言うことを聞かない…という理由で飼い主さんが、彼のセッションを受けているんですが、飼い主さんがまさに、彼の言うことを聞いておりません(犬は飼い主の鏡です)笑。

30秒あたりからセッションが始まります。飼い主は「SIT」を犬に命令します。ここでも、多くの方がやらかすミスがあります。

命令=強い口調…これ、皆さんが持っているイメージです。彼女の発する「SIT」が、命令口調であることは、皆さんわかると思います。なんか怒っているような口調ですよね?これ、必要ありません。

彼女は「コマンド=叱る」…というイメージを持っているようです。この時、トレーナーの彼は、彼女にアドバイスしています。「あなたは、犬に対して怒ってますか?」って、ダメ出しを入れています。「SHOUT」(シャウト)=叫ぶ、「FIRM」(ファーム)=硬い、しっかりとした…という意味…違います。

彼のダメ出しは、こういうことです。「あなたはコマンドを叫んでいる、叫ぶのではなくFIRMが必要である」とダメ出しです。

さて、このトレーナーさん、犬を従わせるための3つの大事なことを飼い主さんに伝授しています。実は4つなんです。私が説明します。

1つ目が「コマンド」…「座れ」や「伏せ」という言葉。彼の説明にはありませんが、私はこれにハンドシグナルを付け加える重要性が必要だと思います。コマンドという人間の言葉の意味を犬は理解しません。犬にとって、人間の使う言語は「音」なんです。だからこそ、手や動作を使うことで、犬は視界から得る情報で学習(頭を使います)しやすくなります。

そして、2つ目「コレクション」(間違い・訂正する)という意味です。彼はNOという言葉(犬にとっては音)をコレクション(訂正する)というコマンドとして使います。これも私が付け加えるとするならば、NOは音としてしか理解できない犬にとっては、とても分かりづらい。「NO=間違い・不正解」と犬に理解させるには、犬が学習できるようになんらかの刺激が必要なんです(バックナンバーNOと刺激に詳しく書いております)。

1:30、トレーナーの彼が「SIT」とコマンドを犬に与えます。犬はそれを無視して「SIT」をしません。従いません。

1:05、従わない犬にトレーナーはNOを伝えます。この後が大事なんです。ただ、NOというだけではなく(Noという音だけではなく)、首輪にショックを掛けます(刺激)。

そして、リードの音もなりますよね?カツン…この音も、耳に伝わる刺激です。刺激を受けたボクサーは、伏せをしていますがトレーナーさんは褒めます。「座れ」というコマンドに対して、犬は伏せているのだから、間違いじゃない?と思う人も多いはず。今、そう思った人ほど、犬を理解しておられません。

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