子どもを「求められる人」に育てるために重視すべきことは何か?

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技術革新により求められる人物像は変わっていますが、日本の学校教育はその変化に対応できているとは言えません。となれば、わが子を「求められる人」にするには親のサポートが必要になってきます。今回のメルマガ『子どもを伸ばす 親力アップの家庭教育』で著者の柳川由紀さんは、まず「求められる人物像」を「OS」と「アプリ」に分けて譬え、わかりやすく説明しています。そして家庭でできるのは「OS」部分を最新版にバージョンアップするサポートであるとし、例として「チームワーク力」を磨くための考え方を伝えています。

求められる人になるには

1.求められる人物像とは

技術革新が進み、5年前までは修士論文レベルだった実験や開発を、今では中学生でもできるような時代になっていると言われています。そのため、新しいものを生み出す発想力を持った人物や、そうした発想を形にするためのチームワーク力を持った人物が求められます。

これまでの学校教育では「制約、義務、協調、統一感」を大切にして子供たちを教育してきました。家庭でも、それに準じたしつけをしてきたことでしょう。今後はこれまでとは違い、「自由、責任、チームワーク、コミュニケーション」を重視した教育が必要になります。

2.必要なスキル、能力

求められる人物像の基本となるのは、人としての基礎能力を持っていることです。いわばこれが「OS」に当たります。そして社会に出ると、この「OS」に、業界の特性に応じた「アプリ」をインストールする必要があります。ですから、それぞれ良質の「OS」とサクサク動く「アプリ」が求められます。

ベースである「OS」とは、「精神」「キャリア意識」と言えます。社会に出てからは「社会人基礎力」が加わります。全ての基盤ですから、絶えず持ち続けることが必要です。

「アプリ」とは、それぞれの領域での「能力」です。「学校でのスキル」、「社内スキル」や業界における「専門スキル」です。こちらも常にアップデートを続けることが求められます。

3.家庭でできるスキルアップ

「OS」をインストールするのは家庭です。「自由、責任、チームワーク、コミュニケーション」をキーワードに子どもをサポートしましょう。

例えば「チームワーク力」をつけるには…。チームワーク力とは、「多様な人々と共に、目標に向けて協力する力」と定義されています(経済産業省)。そのためにつけたい力には、次のようなものがあるとされています。

  • 自分の意見を分かり易く伝える力
  • 相手の意見を丁寧に聞く力
  • 意見の違いや立場の違いを理解する力
  • 自分と他者や物事との関係性を理解する力
  • 社会のルールや人との約束を守る力
  • ストレスの発生源に対応する力

子供たちにこうした力をつけるために、親として何をしますか?是非、ご家族で話し合ってそれぞれのご家庭オリジナルの答えを見つけていただきたいです。

image by: Shutterstock.com

家庭教育アドバイザー 柳川由紀この著者の記事一覧

家庭教育のプロとして、教育相談員の経験を生かしながら、親としての接し方のコツをお伝えします。子どもは、親のサポートの仕方でずいぶん変わります。子どもの能力を最大限に引き出せるよう、まずは親力をアップさせましょう。専門である教育心理学、家庭教育学をベースに家庭の中でできる「子どもを伸ばすためのコミュニケーション術」を「親の力」に視点を置き配信予定です。乳幼児、小学生、中学生、高校生、大学生など発達段階に応じた子どもへの声掛けを具体的にご紹介します。

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【著者】 家庭教育アドバイザー 柳川由紀 【月額】 初月無料!月額508円(税込) 【発行周期】 毎月 第1月曜日・第2月曜日・第3月曜日・第4月曜日(年末年始を除く) 発行予定

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