下着泥棒からイカサマ師まで。岸田政権の“自爆”入閣オンパレード

 

金子恭之は、もともとは政党に所属しない無所属の衆議院議員でした。国会議員は、個人からの献金は受けられますが、団体・企業献金は政党しか受けられません。そのため自民党議員は、1人1人が実体のない幽霊政党支部を作り、そこで団体・企業献金を受け取り、自分の政治資金管理団体へ迂回させるというイカサマを使っています。

しかし、無所属だった金子恭之は、このイカサマが使えません。そこで、当時の自民党の幹事長、山崎拓と口裏を合わせ、地元の熊本県の川辺川ダムの建設業者からの企業献金をいったん山崎拓の自民党支部へ振り込んでもらい、そこを迂回させて自分が受け取っていたのです。金子恭之に渡った建設業者からの献金は2年間に少なくとも2,100万円、そして、その後、金子恭之は自民党に入党しました。こんなカネの亡者が総務大臣だなんて、世も末です。

続きましては、外務大臣に再任したエロ親父、茂木敏充のセクハラについて書こうと思いましたが、これは高木毅の「下着泥棒」と同じくあちこちで取り上げられているので今回はパスして、財務大臣に再入閣した鈴木俊一に行きたいと思います。この人は元首相の鈴木善幸の息子で、姉が麻生太郎の嫁なので、麻生太郎の義理の弟ということになります。

で、どんな人物かと言うと、2000年の総選挙では選挙直前に公共事業受注企業から690万円の違法献金を受け取ったり、2007年の第1次安倍政権で閣僚たちの事務所費問題が浮上すると、それまで年間3,000万円以上も計上していた事務所費を大慌てで年間750万円に修正するような人物です。

他にも、年間に1,400万円を超えるガソリン代を計上しており、野党の追及に「7台の車が毎日300キロ走っている」という支離滅裂な説明しました。しかし、政治資金収支報告書を確認すると、1回の給油で174万円という支出があり、「お前はタンクローリーにでも乗っているのか!」とツッコミを入れられました。

セコいと言えば、文部科学大臣に初入閣した末松信介(すえまつ しんすけ)、65歳も、なかなかのセコさを炸裂させています。過去には1,200万円もの寄付金を政治資金収支報告書に記載せずにポケットに入れ、刑事告発されました。この人の政治資金収支報告書はツッコミどころが満載で、ブランド品から愛車のカー用品に至るまで、どこからどう見ても政治活動とは無関係な物品のオンパレードです。

調子が出て来たのでサクサク行きますが、お次は厚生労働大臣に初入閣した後藤茂之、65歳です。この人の選挙事務所は2009年の衆院選で「現金買収の約束」や「未成年者使用」など複数の公選法違反で摘発されましたが、すべて事務所の運動員が勝手にやったことにして、運動員だけが逮捕されました。また、2014年の衆院選でも後援会員による公選法違反が発覚しましたが、この時も逮捕されたのは後援会員だけでした。

他にも、後藤茂之は、法務副大臣をつとめていた2013年に、巨額年金資産消失事件を起こした悪名高きAIJ投資顧問の子会社、アイティーエム証券とベッタリ癒着していて、政治資金パーティー券を大量購入してもらったり、代表取締役から献金を受けていました。その上、後藤茂之は、アイティーエム証券の株式を額面で1,000万円分所有していました。あれほどの大事件を起こしたAIJ投資顧問と癒着していた人物が厚生労働大臣って、何の冗談でしょうか?

きっこさんのメルマガご登録・詳細はコチラ

 

print
いま読まれてます

  • 下着泥棒からイカサマ師まで。岸田政権の“自爆”入閣オンパレード
    この記事が気に入ったら
    いいね!しよう
    MAG2 NEWSの最新情報をお届け