大企業だけの問題じゃない。小売店こそ「DX化」を進めるべき理由

 

DXへのステップ

デジタルトランスフォーメーションを日本語に訳すと「デジタルによる変容」ということになります。経済産業省が2018年に発表した「DXレポート」にある定義は次のようなものです。

企業がビジネス環境の激しい変化に対応し、データとデジタル技術を活用して、顧客や社会のニーズを基に、製品やサービス、ビジネスモデルを変革するとともに、業務そのものや組織、プロセス、企業文化・風土を変革し、競争上の優位性を確立すること。

いかにもお役所らしい言い回しです。要するに、デジタル技術を使って、ビジネスのあり方を変革していくということでしょう。この「DX」を政府が推し進めると言っている以上、進んでいくのは間違いありません。

当然、この流れはスポーツ用品業界にもやってきます。まだまだ、スポーツ用品業界のDXは進んでいません。DXどころか、デジタル化さえまだまだです。特に、小売の世界では遅れています。いまなおFAXでやりとりをしているお店もあるくらいです。

ですから、DXはスポーツ用品業界全体で取り組んでいかなくてはならない重大な問題だと思っています。メーカー、卸、小売が一緒になって進めていくことです。そうしなければ、気がついたら日本政府のようにデジタル後進業界になってしまいます。

そうはいっても、今までの流れをみると、業界が団結することはないかもしれません。そうだとすれば、あなたのお店はどうしたらいいでしょう。

DXに関した資料を読んでみますと、DXには3つのステップがあるとされています。

第1ステップは、アナログな作業をデジタル化すること。

第2ステップは、デジタル化したものを活用すること。

第3ステップは、デジタルを活用して企業を変革すること。

つまり、第3ステップに至ることが、DXだということです。ただ単にデジタル化をするだけではDXにはなりません。そこで、あなたのお店の現状をみてみましょう。

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