ゼットスケーラー日本・アジア代表が教える、組織の危機を乗り越えるための8ステップ

 

適切なビジョンを作る

このとき学んだことのひとつとして、組織には組織のビジョンが必要であるということ。

そして組織にいる個人もそれぞれビジョンを持つことで動機づけられるということ。

このビジョンが、今回の話の軸になっています。

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変革の8段階プロセスにおいても、チーム結成後のステップが適切なビジョンをつくること、そして次にチーム内でそのビジョンを周知徹底することとあります。

ではビジョンはどういうものなのでしょうか?

私の意見としては、それに答えはありません。あったとしても言葉で説明できるようなはっきりしたものではなく、頭の中で映像のように思い描くものだと考えています。

こうなりたいという目指すべき未来の姿はどんなものか?

それを想像したときに頭でふわっと浮かんでくる自分の姿が、ビジョンだと言えるでしょう。

ですので、これは目標のように他人から与えられるものであってはいけません。自分が本心から望んでいる未来、つまり自己から湧き上がってくるものなのです。

SMARTというフレームワークもありますが、ビジョンとはそういう小手先のものではないと私自身は考えています。

「この山の頂上を目指していこう」

登山の前には、自分がその山頂に登ったときの姿、そこから見える景色などを無意識のうちに想像しますが、これがビジョンに限りなく近いものです。

人が動機づけられる要因とは?

話は変わりますが、以下の質問を考えてみてください。

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受験、スポーツ、社内のプロジェクトなど、誰しも自発的に努力したという経験はあるでしょう。

流行っているから、なんとなくやってたことではなく、「辛いけどやらなきゃ」「めんどくさい。でもやらなきゃ」と思って行動したことはありませんか?

最近の私の例を挙げると、今ライザップに通っています。

体型を整えるために厳しいメニューをこなすことで有名なパーソナルトレーニングですが、あえてそれに挑戦したのには、自分を突き動かす強力な動機づけ要因があったからです。

40代半ばになって体型が変わってきたことに気づき、ちょっと走る程度で楽して痩せられればいいのですが、当然そういうわけにもいきません。

また、ありがたいことに私の活躍の場も増えてきてメディアでの露出も前より多くなってきたので、やはりそこでビシッとスーツを着こなしたい、かっこよく見せたいという気持ちもあります。

なにより、今の段階で身体を軌道修正しないと将来不健康になって取り返しのつかないことになるかもしれません。

そういった、現状を変えなければいけないという強い動機、さらには引き締まった身体という未来の姿(ビジョン)が明確になったため、辛いトレーニングを受け入れる覚悟ができました。

おかげさまで今は超健康体。体脂肪15%、体内年齢32歳という診断結果です。

みなさんにとって、「楽じゃない、めんどくさい、やりたくないけど、これがあったから踏み切れた、そして継続できた」という経験、そしてその動機づけになったものはなんだったでしょうか?

この要素が、組織改革を動機づけるポイントです。

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